NTTドコモは、サッカーのシュートやゴールシーンなどを自動抽出するAI技術「スポーツ動画センシング」を開発。自らのプレーをタブレット端末などで手軽に振り返ることができる。東京・両国のフットサル施設で、一般向けにトライアルを開始した。
NTTドコモは、スポーツ競技を録画した映像から、サッカーのシュートやゴールシーンなどを自動で抽出するAI(人工知能)技術「スポーツ動画センシング」を開発。同技術と「マルチアングル自動録画システム」を連携させ、一般プレイヤーが自身の競技映像をいつでも視聴できる動画サービスのトライアルを、サッカードットコムと共同で実施する。実施期間は2018年2月1日から4月30日を予定している。
同トライアルは、サッカードットコムが管理する「FUTSAL POINT 両国インドアFコート」にマルチアングル自動録画システムを導入して実施する。
マルチアングル自動録画システムは、コートに設置した7台のカメラによる複数アングルの映像をフルハイビジョンで自動録画し、即座にタブレット端末などから視聴できるようにするもの。その場でプレイヤーが自身の競技映像を確認したり、後から自分の好きなカメラ映像、時間で振り返ったりすることができる。
また、スポーツ動画センシングにより、映像からプレイヤーやボールの動きを検知し、シュートやゴールシーンなどの競技シーンを自動的に抽出。映像を基にAIが自動でタグ付けするので、これらのシーンを頭出しして再生することもできる。3月以降は、プレイヤーの追尾シーンも抽出可能になるとのことだ。
トライアルを通して両社は、“自らのプレーを映像で手軽に振り返る”という新たなスポーツ体験の提供の有効性などを検証する。また、NTTドコモは、NTTグループのAI「corevo」を構成する技術の1つであるスポーツ動画センシング技術の最適化を行い、スポーツ施設に向けた商用サービスの提供を目指すとしている。
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