視聴回数トップの「Despacito」をはじめ、人気アーティストの音楽ビデオが相次いで改ざんされた。
米YouTubeで現地時間の10日、人気アーティストの音楽ビデオが相次いで改ざんされる被害に遭った。メディア各社が伝えた。これに関連して音楽配信サイトのVevoは、同社のチャンネルがハッキングされ、ビデオが改ざんされていたことを確認した。
英BBCや米The Vergeなどの報道によると、YouTubeで視聴回数トップだった「Despacito」のカバーイメージは、マスク姿で銃を構える集団の画像に置き換えられ、その後一時的に視聴できなくなった。改ざんに使われたのは、Netflixの「Casa de Papel」という番組の一場面だった。
ほかにもシャキーラ、セレーナ・ゴメス、テイラー・スウィフトといった人気アーティストの音楽ビデオが相次いで改ざんされたという。被害に遭ったのはいずれも、大手レーベルがVevoのアカウントを通じてYouTubeで公開していた公式ビデオだった。
この事件に関連して、「Prosox」「Kuroi’sh」と名乗る人物が、自分がやったと主張しているという。Prosoxは「ちょっと遊んだだけ。『youtube-change-title-video』のスクリプトを使った」とツイートしている。
Vevoの広報はメディア各社の取材に対し、同社のチャンネルで異常なアップロード行為が相次いだため、パートナーと連携してアクセスを無効にする措置を講じたと説明。「多数のビデオがセキュリティ侵害の被害に遭ったが、現在は食い止めた」としている。被害に遭ったビデオについては復旧作業を続けるとともに、原因の調査を続けているという。
YouTube、銃器に関する動画投稿を禁止
「YouTubeストーリー」にAI採用でグリーンバック不要の背景合成機能
YouTube、悪質ユーチューバー対策を強化 広告掲載停止など
YouTubeの広告掲載基準厳格化、人間によるチェックも
YouTube、虚偽ニュース対策で政府が支援するチャンネルの動画に注釈追加
YouTube、不適切動画チェック担当者を2018年に1万人以上にCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.