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» 2018年10月25日 08時00分 公開

RPAで始める業務自動化のススメ(6):RPAを試しに使ってみたい……けど、結局どのツールを選べばいいの? (1/3)

RPAを試したい、と思った人がほとんどつまずく「一体、どのツールを使えばいいのか」という問題。今回はRPA導入プロジェクトの進め方として、PoC用のツール選定の基準から、適用する業務の選び方までを解説していきます。

[吉丸新一郎(KPMGコンサルティング),ITmedia]
photo 日々の業務をこなしながら、RPAを開発するというのは、もちろん簡単なことではありません

 人の代わりにソフトウェアロボットが働く「RPA」について紹介する本連載。前回までの5回は、RPAの基礎知識から、「ユーザー自身がロボットを作成する」という、導入における基本的な方針をお話ししてきました。今回からはいよいよ、導入プロジェクトの進め方を紹介していきます。

 前回の記事では、ユーザー自身でロボットを開発することの難しさについて触れました。「自分で作れって言われても、仕事だって毎日忙しいし、そんな時間は作れないよ」と思われた方も多いのではないでしょうか。

 いくら自分でソフトウェアロボットが作れると言っても、何も下地のない状態からいきなり始められるほど、RPAは簡単な取り組みではありません。開発に使える時間も無限にあるわけではないので、できるだけ少ない労力で始められた方がいいですよね。今回は、そのために必要なエッセンスをお話しします。

手っ取り早く始められるRPAツールを見つける方法

 RPAを試したいという多くの人が、最初につまずくのは「RPAツールといっても、一体何を使えばいいのか」というところでしょう。

 確かに「RPA 評価版」と検索すると、以前よりも多くの候補が出てくるようになりました。いわゆる“まとめサイト”的なものもありますし、ツールが探しやすい環境になってきているのは間違いありません。

 時間に余裕があれば、片っ端からベンダーを呼んで製品比較をするのもいいですが、そうでなければ、まずは人を介さずにソフトウェアが入手できるかどうかを確認するのがいいです。会社名やメールアドレスといった基本的な情報を入力するだけでダウンロードできるソフトウェアであれば、簡単に入手でき、インストールも簡単な場合が多いです。これが「営業窓口よりご連絡します」的な内容であれば、相手の連絡を待つことになり、関係者も増えるため、スピーディーに始めるのは難しいでしょう。

 ただ、残念ながら、ユーザーによるソフトウェアのインストールを禁止している企業も多くあるのも事実です。その場合は、“お勉強”と割り切って私物のPCにインストールするか、IT部門にインストールを依頼しましょう。個人的には、企業規模が大きいほど、会社貸与のPCにソフトウェアをインストールする制限が厳しいと思います。

 また、試用期間も重要なポイントです。商用ソフトウェアでダウンロードできるものは、ほとんど「トライアル(試用)」と呼ばれる利用期間が定められています。これが長いに越したことはないですが、3カ月程度使えるものであれば十分でしょう。長過ぎると切迫感が失われ、プロジェクトの推進力を削ぐリスクもあります。

 この他にも、期間は無制限である代わりに、用途や機能を限定したバージョン(コミュニティー版)を用意している場合もあり、お試しとしてはこれも有用です。

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