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» 2018年11月14日 08時00分 公開

ファイル消失、サポート延長、VDI発表――Windows 10激動の1カ月を詳しく解説横河レンタ・リースの「Win10運用マスターへの道」(9)(1/3 ページ)

ここ1カ月ほど、Windows 10の運用に大きく影響する事件や、Microsoftからの発表が立て続けにありました。そこで今回は番外編とし、今のWindows 10を取り巻く状況について、詳しく解説していきます。

[松尾太輔,ITmedia]

 こんにちは。横河レンタ・リースで、ソフトウェアの製品開発を担当している松尾太輔です。

 いつもは、Windows 10の導入(運用)に悩む情シスの方々に向け、その対策を紹介している本連載ですが、この1カ月ほど、Windows 10の運用に大きく影響する事件や、Microsoftからの発表が立て続けにありました。そこで今回は番外編とし、今のWindows 10を取り巻く状況について、詳しく解説していこうと思います。

「Windows 10 October 2018 Update」のファイル消失事件

 Windows 10と言えば、まずは先日起こった“ファイル消失事件”が記憶に新しいかと思います。2018年10月2日(米国時間、以下同)に配信された「Windows 10 October 2018 Update(バージョン1809)」が、4日後の10月6日に突如配信が停止になったという話です。

 何が起こったのか。「Windows 10 deleted all my files(Windows 10が私のファイルを全て消した)」――アップデートの公開後、Microsoftのコミュニティーページに複数のユーザーから、OSアップデート後に「ドキュメント」フォルダ内のファイルが消失したという報告があったのです。

photo Windows 10 October 2018 Updateに関して、Microsoftのサポートページに寄せられた報告。23年間かけて蓄積された、220GBのファイルが消えてしまったという悲惨なものだった

 少し昔ですが、とあるバックアップソフトウェアメーカーの調査で、「恋人とPC内のデータ、どちらを失うのがつらいですか?」という質問に対し、後者を選んだ人が多かったという話もありましたが、いきなりPC内のデータが消えたとあれば、ユーザーとしてもたまったものではないでしょう。

 その後、Microsoftは2018年10月9日に、問題を修正したバージョンを開発者コミュニティー「Windows Insider」に向けて提供し(すごろくで言えば“1マス戻る”といったところでしょうか)、11月13日に一般ユーザー向けの提供を再開しました。この問題に対処するために、1カ月以上を要したことになります。

※「Windows 10 October 2018 Update」の提供再開に合わせて、一部文言を修正しました(11/14 11:00)

 現時点でMicrosoftが約束した3月、9月という定期リリースのペースを守れなくても、正式なリリースを控えたことから、同社は本件を真摯に受け止めているようにみえます。とはいえ、Windows 10のアップデートの品質が、ユーザーの期待に応えられていないことは言うまでもありません。米国の某評論家が、Microsoftに抗議の公開書簡を送ったという話もあるほどです。

 しかしながら、Windowsを使う以上、アップデートにあらがう術はありません。ユーザー側の“自衛”が求められるのです。そういう意味では、本連載でも度々触れていますが、サポート切れやデータやアプリケーションが消える可能性を受け入れ、データやアプリケーション、そしてPCの設定をすぐに復旧できるような、環境の整備は必須といえるかもしれません。

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