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» 2018年11月21日 10時00分 公開

クラウドNASのススメ(後編):クラウドNASの主要ベンダー8社とその製品

クラウドNAS製品はベンダーによって特徴が大きく異なる。主要ベンダー8社と各社製品の特徴を簡単にまとめた。

[Computer Weekly]

 前編(Computer Weekly日本語版 11月7日号掲載)ではクラウドNASの基礎とユースケースを解説した。

 後編ではクラウドNASの主要ベンダーと製品を紹介する。

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クラウドNASのベンダーと製品

NetApp

 NetAppは2018年5月、プライベートプレビューでCloud Volumesを発表した。「Microsoft Azure」とGCPは、Cloud VolumesをSaaSソリューションとしてネイティブに統合する。AWSは、AWS Marketplaceで購入できる仮想インスタンス内部でCloud Volumesを実行する。Cloud Volumesの基盤となる技術はNetAppのストレージOS「ONTAP」のクラウドベースの実装だ。

CTERA Networks

 CTERAは「CTERA Enterprise File Services Platform」というソリューションを提供している。これはファイルコンテンツの保存/共有を行うグローバルな分散プラットフォームを実装している。エンドポイントアクセスはデスクトップクライアント(「CTERA Drive」)とエッジゲートウェイ/ファイラーのいずれかを通じて行う。CTERAのバッキングストアはオブジェクトストアで、顧客のオンプレミスに導入することも、パブリッククラウドを基盤とすることも可能だ。既存のファイル共有とホームディレクトリを置き換え、グローバルなバックアップ先として使用するというのがCTERAの代表的なユースケースだ。

Avere Systems

 Avere vFXTは、AWSかGCPで運用できる仮想エッジファイラーだ。MicrosoftがAvere Systemsを買収したことにより、これにAzureも加わった。このソリューションは仮想インスタンスとして実行され、オンプレミスのデータをパブリッククラウドに拡張する。これによりコンテンツを分析などのネイティブクラウドサービスに公開できる。vFXTを使用する主なメリットは、データセットのコンテンツ全体を送ることなく、パブリッククラウドにデータを可視化できる点にある。アプリケーションは最小限のデータ転送コストでデータがローカルにキャッシュされるメリットがある。

Nasuni

 「Nasuni Cloud File Services」は、パブリッククラウドをベースにするグローバルNASプラットフォームだ。このソリューションはプライマリーストレージ、アーカイブ、バックアップに使用できる。Cloud File Servicesを支えるバッキングストアはパブリッククラウドのオブジェクトストレージで、Nasuniが直接管理する。顧客はクラウドアカウントを表示したり、アカウントにアクセスしたりすることはできない。代わりに、プライベートオブジェクトストレージを使用できる。エンドポイントアクセスは、顧客オンプレミスの物理アプライアンスか、仮想エッジアプライアンスのいずれかを通じて行う。ライセンスモデルによっては、Cloud File Servicesは制限のないエッジファイラーを利用してグローバルなファイル共有とファイルロックを提供する。

WekaIO

 WekaIO Matrixは、NVMeストレージで運用する前提で設計されたスケールアウト分散ファイルシステムで、非常に短いレイテンシと高いパフォーマンスを実現する。Matrixはパブリッククラウドの仮想インスタンスでも運用できるソフトウェア定義ストレージソリューションとして提供される。非アクティブなデータはオブジェクトストアに階層化することもできる(「Amazon S3」や「OpenStack Swift」の各プロトコルをサポートする)。Matrixの代表的なユースケースは、人工知能(AI)や機械学習などの低レイテンシが要求される分野(特にファイルが小さい場合)や、メディア/エンターテインメントなどの高スループットを要する分野だ。

Elastifile

 Elastifile Cloud File System(ECFS)は、ソフトウェア定義のスケールアウト型ストレージファイルシステム製品である。オンプレミスやパブリッククラウドで運用できる他、その2つのハイブリッドで運用できる。代表的な導入モデルは、(アプライアンスがストレージアレイとして機能する)専用ストレージ、コンピューティングとストレージを同じノードに混在させるハイパーコンバージドなどがある。ECFSは異種構成で機能するよう設計されており、2018年4月のアップデートではGCPに簡単に導入できるようになった。

Qumulo

 Qumulo QF2はソフトウェア定義のスケールアウト型ファイルシステムで、仮想インスタンスとしてベアメタルのハードウェアやパブリッククラウドに導入できる。QF2は単一ノード構成でスケーラビリティが高くなるよう設計され、ファイルとデータ構造の管理にB-treeインデックスを使用する。複数のクラスタが多拠点間でファイルシステムを複製できるようにして、パブリッククラウドとのデータの授受を可能にする。QF2はAWS Marketplaceでも入手できる。

Panzura

 「Panzura CloudFS」はスケールアウトNASソリューションで、パブリッククラウドあるいはプライベートクラウドをバッキングストアとして使用する。エッジファイラーは物理アプライアンス、仮想マシン、クラウドインスタンスにすることができ、グローバルコンテンツへのローカルアクセスを可能にする。CloudFSは単一の名前空間として実装され、個々のファイルでグローバルロックもバイト範囲ロックもできる。これにより遠隔地からでも同時アクセス可能だ。

オブジェクトストレージベンダーの動き

 最後に、オブジェクトストレージベンダーがファイルサポートによってプラットフォームを強化していることも忘れてはならない。本稿執筆時点では、SwiftStack、Ceph、Cloudian、Scality、Caringoによる実装が見られる。これによりスケールアウト機能が提供され、場合によってはどのプロトコルからでもコンテンツにアクセスできるようになる。将来は、構造化と非構造化の2種類のデータが結合され、非構造化データソリューションが両方のアクセス方法のメリットを活用できるようになる可能性が高い。

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