自社をAWSのデータセンターとして使える「AWS Outposts」正式リリース 日本国内でも利用可能PublicKey

AWSは、2019年7月にアナウンスしていた「AWS Outpost」を正式にリリースした。クラウドインフラと同等のシステムをオンプレミスに持ち込み、パブリッククラウドと連携したハイブリッドクラウドを実現できるという。

» 2019年12月05日 18時00分 公開

 Amazon Web Services(AWS)のアンディー・ジャシーCEOは、米国ラスベガスで開催中の年次イベント「AWS re:Invent 2019」(2019年12月2〜6日開催)の基調講演において、AWSのクラウドインフラと同等のシステムをオンプレミスで構築できるサービス「AWS Outposts」の正式リリースを発表しました。

 AWS Outpostsは、AWSのクラウドインフラと同等のシステムをオンプレミスに持ち込み、パブリッククラウドと連携したハイブリッドクラウドを実現できるというもの。同社はクラウドの構築で培ってきた技術を基に、ハードウェアとソフトウェアを設計、開発しました。

 24inchのラックにシステム一式を搭載し、顧客に提供するとのことです。

 AWS OutpostsはAWSのコンソールから管理でき、AWSと同じAPIを利用できます。AWSのリージョンとシームレスに接続可能で、メンテナンスや運用管理は全てAWSのマネージドサービスとして提供されます。

 ただし、AWSのパブリッククラウドで提供されている大量のサービスを全てAWS Outpostsが搭載しているわけではありません。AWS Outpostは、下記の主要な8つのサービス「Amazon EC2」「Amazon EBS」「Amazon ECS」「Amazon EKS」「Amazon EMR」「Amazon VPC」「Amazon RDS」「Amazon S3」を提供します。

 AWS Outpostsには「Native AWS」版と「VMware Cloud on AWS」版の2種類があり、今回正式リリースとなったのは「Native AWS」版。米国、欧州、英国、ノルウェー、スイス、オーストラリア、韓国、そして日本でも利用可能であることが発表となりました。

 同サービスの「VMware Cloud on AWS」版は2020年に登場予定とのことです。

 この記事は、新野淳一氏のブログ「Publickey」の記事「[速報]オンプレミス用AWS「AWS Outposts」発表! AWSが設計したサーバラックをオンプレミスへ持ち込み。AWS re:Invent 2018」を許可を得た上で転載、編集しています。


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