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» 2020年01月10日 07時00分 公開

独占ロングインタビュー:クラウド戦略とパートナー事業の今後は? 日本オラクルの新CEOが語る2020年の展望 (1/2)

国内初となる東京リージョンを2019年5月に開設し、9月に発表した無償版クラウド「Oracle Cloud Free Tier」で大きな注目を集めた日本オラクル。2020年の大阪リージョン開設を控え、現状と今後をどう捉えているのか。就任から4カ月を迎えたケネス・ヨハンセンCEOに聞いた。

[谷川耕一,ITmedia]

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 日本のクラウド業界で競争が激化した2019年、ひときわ目立つ動きを見せたベンダーの1社が日本オラクルだ。既に国内データセンターを開設していたAmazon Web Services(AWS)やMicrosoft、Googleといった競合を追いかけ、2019年5月に国内初となる自社データセンター「東京リージョン」を開設。オンプレミス向けの製品を維持しつつも、自社クラウドである「Oracle Cloud」や東京リージョンで提供する次世代型クラウド「Gen2 Cloud」向けの機能強化や販売強化を続けている。

 意外に聞こえるかもしれないが、3代前に日本オラクルの社長だった遠藤隆雄氏は、2012年の時点で「データセンターを開設する」と表明していた。ただし、その後は2016年に富士通の国内データセンターを借りる形でOracle Cloudの提供拠点を設置したものの、自社データセンターの設置には実に7年近い期間を要したことになる。

 満を持して始まった東京リージョンは、2019年8月段階で既に500社が利用していたというが、その後のOracle Cloudの日本におけるビジネスはどこまで進捗(しんちょく)したのか。ITmedia エンタープライズ編集部は2019年末、同年9月から日本オラクルの最高経営責任者(CEO)を務めるケネス・ヨハンセン氏にインタビューを実施。Oracle Cloudの販売状況をはじめ、今後の戦略の変化やオンプレミスを含めたユーザーへのメッセージを聞いた。

2019年にオープンした「東京リージョン」の成果は?

日本オラクルの最高経営責任者(CEO)を務めるケネス・ヨハンセン氏

Q:2019年8月以降、東京リージョンのユーザー数は増えていますか。

ケネス・ヨハンセン氏(以下、ヨハンセン氏):2019年12月までに東京リージョンの利用社数は約1000社まで増えています。良いペースで増加していますが、CEOの立場としては「これで満足」とはいえません。もっと増えてほしいと思っています。

 2020年早々には大阪リージョンも開設するので、このペースはさらに加速するでしょう。2019年12月20日に発表した第2四半期決算ではビジネスの堅調な伸びを示せました。それを支えた要因は、オンプレミスのビジネスが引き続き伸びていることと、東京リージョンの顧客が増えていること。さらにはSaaSの顧客増加も貢献しています。

Q:本社のOracleはMicrosoftと協業を発表し、既に国外の拠点でOracle Cloudと「Microsoft Azure」(以下、Azure)双方のデータセンターをダイレクトに接続していますね。日本でもこれを実施する方向とのことでしたが、今の進捗はどうなっていますか。

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