SAP S/4HANAに基幹システムを刷新 NECが最短距離で基盤構築できた理由

NECは、自社グループの基幹システムを「SAP S/4HANA」に刷新し「SAP HANA」を活用したデジタル経営基盤を構築した。従来の個別最適化されたシステムを見直して、統合的なデジタル基盤を構築しDXを推進する。

» 2020年10月01日 07時00分 公開
[ITmedia]

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 NECは2020年9月30日、自社グループの基幹システムを「SAP S/4HANA」に刷新し、併せてインメモリデータベース管理プラットフォーム「SAP HANA」を活用したデジタル経営基盤を構築したと発表した。システムはすでに海外10カ国14拠点で本番稼働している。今後は順次グループ各社にも展開する予定だ。

 SAP S/4HANAは、SAP HANAを標準プラットフォームとし、AI(人工知能)が組み込まれ、データ分析機能などを備えるERP(Enterprise Resource Planning)だ。

 NECは2010年から、国内外のグループ会社にSAPのERPを導入し、販売や経理、購買といった基幹系の業務プロセスの標準化や経営の見える化を進めている。今回のシステムの刷新により「ビジネスプロセス全体を見据えた迅速かつ柔軟な事業遂行」や「社内外のあらゆるデータ分析に基づいたビジネス創造」などの経営ニーズに対応する。

 こうした経営ニーズへの対応は、従来のERPや企業ごとに個別最適化された情報システムでは困難だったという。

理想のデジタル基盤を“最短距離”で構築できた理由とは? 

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