爆速でシフトを作成 量子コンピューティング技術をキユーピーの製造工場が採用

グルーヴノーツは、量子コンピューティング技術を活用した製造ラインのシフト最適化プロジェクトを本格開始した。本人の労働条件や休暇希望などさまざまな条件を考慮して、最適なシフト計画を作成する。

» 2020年10月12日 07時00分 公開
[ITmedia]

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 グルーヴノーツとキユーピーは2020年10月9日、キユーピーの総菜工場において、量子コンピューティング技術を活用した製造ラインのシフト最適化プロジェクトを開始したと発表した。同プロジェクトは、経済産業省が推進するロボットフレンドリーな環境を実現するための研究開発事業「令和2年度 革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」に採択された。

 グルーヴノーツによると、キユーピーは、自社生産する総菜の見た目や重量などに厳密な基準を設けている。そのため総菜の製造ラインは、同社の他の事業と比較して、従業員が24時間交代制で勤務するといったように人手を要するという。

 グルーヴノーツは、こうしたキユーピーの製造ラインにおける課題を解決するには「人手を増やさずに従業員の負荷を軽減し、生産性を最大化するためロボットの活用が急務だ」と指摘する。また、ロボットを導入する上で「人とロボットの役割分担を考慮したオペレーションやシフト体制の再設計が不可欠だ」と。

 今回のプロジェクトはキユーピーの働き方改革を目的に、製造ライン向けに量子コンピューティング技術を活用したシフト管理システムを導入するものだ。

爆速でシフトを作成 量子コンピュータは人とロボットを「同僚」にする

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