Microsoftは、米大統領選挙に向けてBotネット「TrickBot」の撲滅に向けた、法的および技術的措置に乗り出した。TrickBotの活動を封じ込めたその対策とは。
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Microsoftは2020年10月12日、同社の公式ブログで、米大統領選挙に向けてBotネット「TrickBot」の撲滅に向けた措置を講じたことを明らかにした。
TrickBotは、ランサムウェアを広範囲に拡散するBotネットだ。2016年後半から出現し、世界中で100万台以上のコンピュータデバイスを感染させている。
TrickBotは、常に進化するモジュール型の機能を持ち、PCだけでなくルーターなどのIoT(モノのインターネット)機器にも感染する。マルウェア配信に利用されるスパムやスピアフィッシングキャンペーンにおいては「Black Lives Matter」や「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)」などの時事的なテーマで、ユーザーに悪意のある文書やリンクをクリックさせるという。
今回の米大統領選挙においても、有権者名簿の維持や選挙後の結果報告に使われるコンピュータシステムに感染し、混乱を引き起こしていたという。
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