グローリーが基幹システムにOracle Fusion Cloud ERPを採用

通貨処理機の開発や製造、販売をグローバルに手掛けるグローリーは、経営基盤システムにオラクルのSaaS製品群を採用した。急変する経営環境に対応した次世代製品や新規事業の推進を目的とする。

» 2020年11月12日 07時00分 公開
[ITmedia]

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 日本オラクル(以下、オラクル)は2020年11月11日、通貨処理機の開発や製造、販売をグローバルに手掛けるグローリーがオラクルのSaaS(Software as a Service)製品群を採用したと発表した。グローリーは、決済手段の多様化やキャッシュレス化の浸透など、ビジネス環境の変化を見据えた次世代製品や新規事業の推進にオラクルのSaaS製品群を向ける。

 グローリーの主力事業である金融機関向けの通貨処理機ビジネスは、キャッシュレス化や銀行の店舗統廃合など市場の変化に直面している。同社は、2018年4月に「グローリーグループ長期ビジョン2028」を策定し、事業環境の変化に対応するため、通貨処理技術を応用した顔認証といった次世代製品の開発に取り組んでいる。

 オラクルによるとグローリーは、新規ビジネスの立ち上げに当たり、経営判断が必要な場面が増加した一方、同社の旧システムは、会計情報が月次締めでしか得られず、同社のシステム基盤は、部分最適で継ぎはぎを繰り返していた。グローリーは、10年後を見据えたデジタル化に向けてオラクルのSaaSを採用し、基幹システムの刷新を目指したという。

オラクルのSaaSを採用 グローリーが評価した3つのポイントとは

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