Dellはサーバやストレージなどのハードウェアを売る企業ではなくなるのかもしれない。「as a Service企業」にトランスフォームするDellが推進するProject APEXとは。
Dell Technologiesは顧客のデジタルトランスフォーメーションを支援する目的で、自身のビジネスのトランスフォームを急ぐ。企業のDX推進支援策として同社が現在注力するのは「Project APEX」だ。Project APEXは2020年10月21〜22日(現地時間)に開催された同社グローバルイベント「Dell Technologies World」で発表された新しいデルのサービス提供コンセプトだ。
Project APEXは、同社が持つ製品やサービスポートフォリオ全体を、今後全て「as a Service」型で提供する形に切り替えるというもの。これに伴い、リソース調達や運用全般を統一したUIとシナリオ設計の下でサービスとして提供する環境を整備する。対象はソフトウェアだけでなく、企業のオンプレミスに配置するサーバ製品などのハードウェアも含まれる。
デル・テクノロジーズの森山輝彦氏(ストレージプラットフォームソリューション事業本部システム本部 ディレクター)は「コア(オンプレミス)、エッジ、クラウドの違いなく、共通のオペレーションであらゆるITリソースをターンキー型で調達できる状況を目指す」と説明する。
その際、サービス提供の核となるのが「Dell Technologies Cloud Console」だ。現在は北米でプレビュー版を提供中で、2021年上期中に米国および日本で正式にリリースする計画だ。
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