マウスを多様する決まりきった退屈な作業、でもミスが許されないといった作業を、もしかすると今後は自動化できるかもしれない。MicrosoftがPower Automate Desktop for Windows 10を追加費用なしで使えるようにすると発表したからだ。将来的にはWindows 10への組み込みも予定されている。
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GUIは利用初期の学習コストを下げる効果が期待できる。マニュアルを読み込んだり操作用のコマンドを習得したりすることなくマウスの操作である程度の作業ができるようになるからだ。
しかし一方、ある程度作業ができるようになってくると、マウス操作は作業の高速化の面で足かせになってくる。機械的な繰り返し作業は人が操作するよりもAPIやプログラムなどを通じて自動化することで効率化が見込めることが多い。
近年、こうした作業の自動化を支援するツールとしてRPA(Robotic Process Automation)が注目を集める。既に一定の規模を持つこのRPA市場に、Microsoftが正式に参入する。無償で利用できるという。
Microsoftは2021年3月2日(現地時間)、「Power Automate Desktop for Windows 10」を公開した。数週間後には「Windows 10 Insider Preview」に取り込むとしており、春に公開が予定されている「Windows 10, version 21H1」または秋に公開が予定されている「Windows 10, version 21H2」でOS本体に取り込まれる可能性がある。
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