IT予算がないなら戦略で勝負だ 中小企業がサプライチェーンを劇的に改善する3つのポイントSupply Chain Dive

AmazonやWalmartといった大手が巨額の投資を実行して倉庫にイノベーションを起こす一方、小規模なサプライチェーンを抱える中小企業にとっては「少ない投資で、大きな効果」を狙えるデジタル戦略が重要になる。今こそ役に立つ3つのポイントとは。

» 2021年10月15日 07時00分 公開
[Jen A. MillerSupply Chain Dive]

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Supply Chain Dive

 十分な予算があれば、デジタル技術に投資して倉庫のオペレーションを効率化するのは簡単だ。しかし、多くの企業がコロナ禍でサプライチェーンに打撃を受けている今、経営層がIT投資をすぐに承認するという企業は少ないだろう。中小企業ならばなおさらだ。

 Accentureのクリス・カーニー氏(サプライチェーンオペレーション担当 マネージングディレクター)によれば、それでも状況を改善する道はある。

 「多額の費用をかけて機器やシステムを導入しなくても、倉庫内で改善できることは数多くある。倉庫外での工夫が大きな効果を生む可能性もある」と話す。

 注目したいのは、現場の作業効率を測定したり、顧客のニーズにどうすれば適切に対応できるかを検証したりといった戦略策定に近い取り組みだ。大きな変化を起こすために、必ずしも大規模なリソースやコストは必要ない。

コスト効率よく倉庫の業務を改善する3つのポイント

 できるだけ余計なコストをかけずに倉庫の業務を改善するポイントは、主に3つある。

 1つ目は、倉庫内で非効率なプロセスがないかどうかを確認することだ。

 「リーンシックスシグマのアプローチで倉庫の業務を改善したり、自社の製品の種類に合わせてレイアウトを最適化したりする地味なプロセスが、実は違いを生む」とカーニー氏は話す。

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