GAIA-X構想に向けて国際データ流通基盤の共同実証 NTT Comが日欧の企業らと開始オムロンやデンソーウェーブらも参加

NTT Comは、企業間の安全なデータ流通を実現するNTT Comのトラストデータ基盤「withTrust」において、欧州のデータ流通基盤と連携させる国際データ流通プラットフォームのプロトタイプを新たに開発し、日欧のパートナー企業や団体と連携した共同実証を始める。

» 2021年10月18日 07時00分 公開
[ITmedia]

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 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2021年10月14日、セキュアな国際データ流通プラットフォームのプロトタイプを新たに開発し、日欧のパートナー企業や団体と連携した共同実証を開始すると発表した。

 同プロトタイプは、EUが中心となって整備を進めるデータ流通基盤「GAIA-X」におけるデータ流通の技術標準「IDS」と、NTT Comが提供する企業間データ連携基盤「withTrust」を接続するものだ。

NTT Comらが共同で実施する実証実験の概要(出典:NTT Comのプレスリリース)

土台となるGAIA-Xは、欧州で2022年に本格化へ――対応に向けた実証の詳細は

 実証環境には国内外のパートナー企業のシステムを接続し、日欧間でデータを流通させて、国際データ流通プラットフォームの利便性や機能性、実用性を検証する。

 IDSの標準化を進める組織「International Data Spaces Association」(IDSA)のメンバーであるNTT Comは2021年4月、実証に先立ってIDSのコア技術「IDSコネクター」と相互接続するプラットフォームのプロトタイプを開発していた。同社は今回の実証の成果を基に、国際データ流通プラットフォームの商用版を2022年度上期に提供する予定だ。

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