THE WALL STREET JOURNALが掲載した記事「It’s Time to Get Rid of the IT Department」(IT部門を廃止する時が来た)に対し、AWSが出した答えから、クラウド移行時代におけるIT部門の役割が見えた。
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アマゾンウェブサービス ジャパン(AWSジャパン)は「小売業にIT部門は本当に必要か」と題するブログ記事を投稿した。同記事は、Amazon Web Services(AWS)のワールドワイドリテールスペシャリストであるデビット・ドルフ(David Dorf)氏が2022年1月20日(現地時間)に投稿したものを日本語版として2022年4月13日に公開したものだ。
2021年11月27日に『THE WALL STREET JOURNAL』(WSJ)で公開された記事「It’s Time to Get Rid of the IT Department」(IT部門を廃止する時が来た)(注1)の中で、執筆者である MIT スローン経営大学院の ジョー・レパード氏は「IT部門の有用性は失われた」と主張した。
これに対してドルフ氏は、「IT部門が小売り企業でどのような役割を担っているかを考えさせられた」という。ドルフ氏は複数の小売業企業のIT部門に勤務した自らの経験から、「小売企業の多くがビジネス部門とIT部門(中略)を分離しているが、私には間違っているように感じる」と述べ、その理由として以下の2点を挙げた。
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