Mastercardは2014年からスタートアップのフィンテック企業を支援している。今年選出された8社をみれば、今後のフィンテックの方向性を知る一助となるはずだ。
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クレジットカード大手のMastercardは2022年4月20日、自社Webサイトで新規事業を支援する「Start Pathプログラム」に参加するスタートアップ企業を8社選出したと発表した(注1)。同プログラムは、(資金調達の)後期段階にあるスタートアップ企業がサービスをテストする場として、Mastercardの顧客基盤を提供している。
今回、Start Pathプログラムに選ばれたのはDodo(注2)やFlow Networks、Hi、KaiOS、Kani Payments、NowNow、Sharesies、SmilePayの8社だ。これらの企業は米国、英国、シンガポール、ナイジェリア、アゼルバイジャン、オーストラリア、ニュージーランドの企業で、融資や決済データ管理、投資、顔認証などのサービスを提供している。
同プログラムが2014年に設立されて以来、300社弱のスタートアップ企業が参加している。Mastercardは最近、マイノリティ出身の創業者や、ブロックチェーン、暗号通貨分野の起業家を対象とした専門プログラムを実施したことを明らかにした。
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