「SaaSによる業務効率化」が部門横断業務を複雑にするジレンマをどう解消するか 2社の事例(1/2 ページ)

「Slack」をさまざまなSaaS連携の「窓口」にしたり、バックオフィス業務を自動実行できるようにしたりと、SaaS活用企業にとってSaaS連携を得意とするiPaaSは、使いどころが多い。さまざまな業種での活用例を見ていく。

» 2022年07月06日 13時00分 公開
[土肥正弘ドキュメント工房]

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 さまざまなSaaSや既存システムが併存する企業システムで進むDXは、サービス同士の接続や連携をどう実現するかが生産性向上のカギを握る。この課題を解消するツールとしてiPaaSがにわかに注目を集める。「Workato」(ワーカート)はそうしたiPaaSの1つだ。本稿は前編に続き、国内2社の活用事例を紹介する。

*本稿はWorkato主催イベント「自動化の祭典Automate 2022」の内容を基にしている。



Slackと連携した業務改革:ナビタイムジャパンの実践例2つ

ナビタイムジャパンの天野剛志氏(出典:天野氏の講演資料)

 経路探索エンジンを利用した各種サービスで国内最大級のユーザーを獲得しているナビタイムジャパンの天野剛志氏(経営推進部 情報システム/開発サポート マネージャー)は、Slackをフロントに据えて背後で複数サービスを連携させる同社の業務改革について語った。

SaaSで部門の業務を効率化したのに、SaaS横断では業務を効率化できない

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