休み明けのメールチェックで発生しがちな被害を検知 ラックが「Emotet」感染調査サービスを無料提供

ラックは、メールからのEmotet感染を防ぐため、Emotet感染調査サービスの無償提供を開始した。主に感染検知が遅れがちな大手企業向けに提供する。長期休暇明けなど大量にたまったメールの整理で発生しがちな感染被害を独自の脅威インテリジェンスソリューションで検知して防御する。

» 2022年08月26日 11時50分 公開
[金澤雅子ITmedia]

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 ラックは2022年8月23日、マルウェア「Emotet」の感染被害状況を脅威インテリジェンスソリューションで検知するサービス「Emotet無料感染調査」の無償提供を開始すると発表した。主に従業員数5000人以上の大手企業に提供する。

休み明けにEmotet激化の可能性 

 Emotetは、不審な電子メール(攻撃メール)の添付ファイルを感染経路とするコンピュータウイルスだ。受信者が不正なメールに添付されている「Microsoft Word」や「Microsoft Excel」などのビジネス文書を装ったマクロ付きファイルを開いてマクロを有効化することで感染被害を広げることが知られている。

 情報処理推進機構(IPA)が2022年8月上旬に発表した注意喚起(注1)にあるように、お盆や年末年始のような長期休暇明けにたまった電子メールを整理する際、誤って添付ファイルを実行することで感染被害が多発することが懸念されている。

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