丸亀製麺のトリドールが決算業務に残された手作業を「全て廃止」 何を変えたのか

国内外で外食チェーンを展開するトリドールHDが経理業務の改革を実現した。AccessやExcelを駆使した独自ツールや手作業を「全てなくした」という。

» 2022年08月26日 08時00分 公開
[山口哲弘ITmedia]

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 丸亀製麺を展開するトリドールホールディングス(トリドールHD)が、コーポレートITの最適化に向けたIT投資を進める。今後の事業成長を支えるプラットフォームとして「BlackLine」を採用して経理業務の最適化を図る。BlackLineの提供元であるブラックラインが2022年8月24日に発表した。

BlackLineの機能イメージ(出典:ブラックラインのWebページ)

 トリドールHDは、BlackLineの導入計画を2段階に分けている。第1フェーズは、売上処理と勘定科目明細作成の2つの業務に適用範囲を限定し、3カ月間の短期プロジェクトとして早期の成果創出に向けて取り組んだ。第2フェーズは、入金照合や請求、日計照合、前受収益振替など、業務負荷が高く、かつ大きな改善効果が見込まれる複数の業務シナリオを対象としており、2023年3月末に完了する予定だ。

ERP刷新やBPO活用でも決算期の経理は「手作業」まみれの実態にどう立ち向かったか

 トリドールHDは2011年に海外に進出して以降、国内外でM&A(企業の合併と買収)を積極的に進め、グローバルに事業を展開している。同社は現在、変化が激しい事業環境に機動的に対応するため、DX(デジタルトランスフォーメーション)戦略「DXビジョン2022」を策定して、全社規模でDXを推進する過程にある。

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