リケンがランサムウェア攻撃を受け、個人情報および顧客機密情報の一部流出

リケンが不正アクセスの被害に遭い、個人情報および顧客機密情報の一部の流出が確認された。現時点では製造に関して大きな影響は出ていないとされるが、復旧には時間がかかる。今後の見通しは。

» 2022年09月02日 12時26分 公開
[後藤大地有限会社オングス]

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 自動車・産業機械分野向け部品メーカーであるリケンは2022年8月30日、同社のWebページで「当社サーバへの不正アクセスに関するお知らせ(第三報)」を発表し、同社サーバに対する不正アクセスを「確認した」と伝えた。個人情報および顧客機密情報の一部が流出したことが確認されている。製造に関しては大きな影響は出ていないとされているが、システム全体の復旧にはまだ時間を要する見込みだ。

 リケンの取引先は本田技研工業をはじめ世界300社に上り、今回の流出事件がどれ程の影響となるかは不明だ。

リケン「当社サーバへの不正アクセスに関するお知らせ(第三報)」のトップページ(出典:リケンのWebページ)

流出した経緯 個人情報と顧客機密情報の中身は

 リケンは2022年7月17日の深夜に、同社サーバに対するランサムウェア攻撃を確認した。その後、フォレンジック調査会社や外部弁護士なども参加した調査対策チームを結成し、不正アクセスを受けたサーバやファイルの特定、不正アクセスの原因、復旧の見通しなどについて調査してきた。

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