IDCは、国内ハイブリッドITインフラストラクチャ利用動向調査の結果を発表した。今後、企業がITインフラ投資で重視する項目は何か。
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IDC Japan(以下、IDC)は2022年11月24日、国内ハイブリッドITインフラストラクチャ利用動向調査の分析結果を発表した。同調査は、国内の企業や組織でITインフラ導入の意思決定やITインフラ導入のプロセスに関与する人を対象に2022年9月に実施して、569人から有効回答を得た。
同調査によると、ITインフラについて「変化への対応能力を十分に備えている」と考える回答者の割合は8.8%にとどまった。「改善の余地がある」と考えている回答者は9割超を占めることが分かった。
「2年後に複数のクラウドを利用する見込みだ」と回答した割合は81.9%だった。ITインフラ投資で重視する項目としては「パブリッククラウドも含む複数のITインフラの統合管理」が24.6%、「迅速に拡張できるITインフラ」が22.7%、「AIを活用したITインフラ運用管理の自動化や自立化」(22.0%)が上位を占めた(複数回答)。
IDCの宝出幸久氏(エンタープライズインフラストラクチャ リサーチマネージャー)は「レジリエンシー獲得のためにITインフラ投資は引き続き重要なIT投資項目の一つだ。サイバーセキュリティの確保やコストの最適化などを目的に、アプリケーションやデータの特性、要求される技術や利用期間に応じて最適なITインフラの使い分けが進む」と指摘する。
今後の投資動向については「ITインフラのレジリエンシーを向上するために、ITインフラ全般の運用管理の統合、自動化や自律化、迅速な導入や拡張が可能なITインフラに対する投資意欲が高い」と分析した。
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