ジョイントベンチャーである「Cofinity-X」何を目的としているのか。2023年の4月末から実際にサービスや製品が提供される予定だ。
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SAPジャパンは2022年2月9日、自動車業界のパートナー10社と共にジョイントベンチャー「Cofinity-X」を設立すると発表した。設立の背景には、「Catena-X Automotive Network」(以下、Catena-X)の普及を促進する目的がある。Catena-Xとは、2021年に結成された自動車産業全体のサプライチェーンに関するデータを共有するデータエコシステムだ。
Cofinity-Xは、自動車バリューチェーン全体でデータを安全にやりとりするための製品やサービスを提供することを目的とした企業だ。BASFやBMW Group、Henkel、Mercedes-Benz、SAP、Schaeffler、Siemens、T-Systems、Volkswagen、ZFによって設立された。Cofinity-Xはまず欧州市場を中心に事業を展開する。
Cofinity-Xはバリューチェーン全体の物流を追跡するエンド・ツー・エンドデータチェーンのオペレーションと構築に大きく貢献すると期待されている。同社のオペレーションの基礎になっているのがCatena-Xと「GAIA-X」だ。GAIA-Xは「欧州のデータ保護」「開放性と透明性」「信頼性と信頼」「デジタル主権と自己決定」「自由な市場アクセスと欧州の価値創造」「モジュール性と相互運用性」「使いやすさ」に基づいて、欧州域内に存在する通信インフラや設備、産業、個人データの収集、デジタルプラットフォームを統合するデータインフラの構築などを目指すデータ流通基盤だ。
発表によれば、Catena-Xの活用で期待できる効果は以下の4つだ。
Cofinity-Xは4つの主要な製品とサービスを中心にポートフォリオを構築する予定で、以下の4つの製品やサービスが2023年4月末から提供される予定だ。
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