KyndrylとSAPは戦略的パートナーシップを拡大すると発表した。効率的な移行サービスとデータのモダナイゼーションが可能になると説明している。
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Kyndrylは2023年5月17日、SAPとの戦略的パートナーシップを拡大すると発表した。両社はパートナーシップ拡大によって、顧客とパートナーが既存のSAP ERPシステムから「SAP S/4HANA」に移行するための移行/変革計画を戦略的に評価、定義、アウトライン策定するデジタルブループリント機能を共同開発した。
今回のパートナーシップ拡大によって、SAPからは「SAP Business Transformation Center」と膨大なERPシステムのノウハウ、Kyndrylからはデータやアプリケーションの移行および近代化サービスにおける専門知識が顧客に提供される。
デジタルブループリントはデータ駆動型のガイダンスによって、対象領域の専門家やITアーキテクトに価値のあるインサイトを提供する、アプリケーション移行アクセラレーターだ。このアプローチによって、最高情報責任者(CIO)やITに関する意思決定者が、自社データから貴重なインサイトを得て、標準化されたプロセスやツールに頼るのではなく、自社の具体的なニーズに即して情報に基づいた選択ができるようになる。
Kyndrylは、SAP Business Transformation Center向けのデジタルブループリントをSAPとの緊密に連携して設計、開発した。それに加えて、同社がデジタルブループリントの最初のユーザーとなり、数千のアプリケーションや数百の異種情報とデータウェアハウス、複数のマスターデータアプリケーションおよび可視化ツール、機能が重複した複数の大規模なカスタマイズなど、複雑なIT環境の調査やナビゲーションおよび移行を実施した。
なおKyndrylは、SAP実務者のスキルベースや専門知識の研修とその後の発展を担当する新たな専門部署を設立した。また、デジタルブループリントを通じた移行促進に向け、SAP Business Transformation Centerユーザーの変革プロジェクトを推進させるために、新しいインフラサービスとして以下の機能を開発した。
両社は今後、SAP Business Transformation Centerを継続的に拡大することを計画している。
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