NRIはChatGPTの利用動向調査の結果を公開した。日本は世界的に見てもChatGPTのユーザーが多く、その多くがこのツールに対して肯定的な評価をしている。
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野村総合研究所(NRI)は2023年5月26日、同年4月時点における日本の「ChatGPT」利用動向調査結果を公開した。同調査から、日本が世界と比べてどのくらいChatGPTユーザーがいるのか、ChatGPTに対してどのような印象を持っているのかなどが明らかになった。
同調査は2023年4月15〜16日にかけて関東在住の15〜69歳の3204人を対象としたネットアンケートで実施された。
NRIの調査によると、日本は世界的に見てもChatGPTのユーザーが多く、その多くがこのツールに対して肯定的な評価をしている。
調査結果の主な内容は以下の通りだ。
ChatGPTのシェア獲得の速度はこれまでの他のIT系サービスと比較しても極めて速い。2022年11月30日に公開されてから4日後には100万ユーザーを超え、2カ月後には1億ユーザーを超えている。これは「TikTok」や「Instagram」と比較しても非常に速いペースだとNRIは指摘している。
さらに日本人は世界的に見てもChatGPTに高い関心を示すとともに、すでに活用をはじめていることがうかがえる。人口を考えると日本はすでに国内利用率が米国およびインドの国内利用率よりも高い状態にある。また、ChatGPTへのアクセス平均滞在時間は世界で最も長い。土日になるとアクセス数が急減するという特徴があることから、主に平日に利用していることも分かる。さらに9割近くが今後も使いたいと回答しており、日本人にとってChatGPTが有益なツールになりつつあることが分かる。
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