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Microsoftは2023年5月26日(現地時間)、この1年間取り組んできた「Windows」のパフォーマンスと信頼性向上、アプリケーションの最適化、省エネなどの成果を発表した。
シェルインタラクションの改善やデスクトップへのアクセス時間短縮、アプリケーション起動時間の大幅短縮、「Microsoft Edge」や「Microsoft Teams」の性能向上、省エネ設定の有効化による電力消費量削減などが挙がっている。
MicrosoftはWindowsのパフォーマンスと信頼性向上、アプリケーションの最適化、省エネなどの成果を発表した(出典:MicrosoftのWebサイト)
2022年に実現した主な改善点は以下の通りだ。
- タスクバーや通知、クイック設定といったよく使われるシェルインタラクションを15%改善
- デスクトップにアクセスする時間を10%短縮
- アプリケーションの起動時間を50%以上短縮
- 省エネ設定を有効化したユーザーにおける平均6%の電力消費量削減
- Microsoft Edge起動時間の高速化
- Microsoft Edgeの消費メモリ量削減。スリーピングタブといった機能でバックグラウンドタブの消費メモリ量83%削減を実現
- Microsoft Teamsを2倍高速化
- Microsoft Teamsのリソース消費を50%削減
その他、最近改善した点としては以下の項目を挙げている。
- 「Windows Hello」と「Instant On」による迅速なパスワードレスログオンエクスペリエンスの実現
- Windows起動処理の最適化
- ファイルエクスプローラの起動時間改善
- ファイルエクスプローラにおけるファイル一括削除操作を改善
- ファイルエクスプローラにおけるCPU使用率の削減
- ファイルエクスプローラにおけるスレッド数、DLL数、グラフィックデバイス数の削減
- ゲーミングPCの性能を引き出し、スタックを解消する改善
- ログイン後にすぐに利用できるようにタスクバーを改善
- デバイス負荷が高い状態でのタスクビューパフォーマンスの向上
- 「Windows Push Notification Services」パフォーマンスの向上
- クイック設定と通知センターの起動時間の改善
- 通知センターのメモリ使用量削減
- タッチキーボードのパフォーマンス向上
- マルチユーザーシナリオにおけるリソース使用量削減
- サイズの大きなドキュメントにおける音声アクセスとナレータの待ち時間削減
- 音声入力の起動時間改善
- テーマ変更速度の向上
- 「Microsoft Store」経由のオンデマンド機能を利用した場合のディスク消費量の削減
Microsoftは、成果物をリリースしてから不具合報告を受けて改善に取り組む従来のフローではこれらのパフォーマンス改善は難しいとし、設計段階からUI/UXのパフォーマンスや快適性などを考慮した取り組みおよび優れたパフォーマンスモニタリングや分析、パフォーマンスチェックの継続的実施、ユーザーからの多くのデータフィードバックなどを経てこれらが実現されたと説明した。
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