業務自動化に取り組む際に課題となるのが、「自動化ソフトウェアの習得」だ。NECが今回発売したRPAソフトウェアは、初心者にも使いやすいUIだという。「使いやすさ」の具体的な内容をみてみよう。
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NECは2023年7月12日、RPA(Robotic Process Automation)ソフトウェアの最新版「NEC Software Robot Solution Ver1.5」を発売した。
同製品はマウスやキーボードを使った定型業務などの作業を自動化するロボットを作成するRPAソフトウェアだ。NECは「誰もが使いやすい」をコンセプトに、「使いやすさ」と「分かりやすさ」を重視してきたとしている。
NEC Software Robot Solution Ver1.5は、デザインの変更や動画の提供などによって、プログラム経験やRPAツールを操作したことのない初心者に向けて使いやすさと分かりやすさを強化した点が特徴だ。
NEC Software Robot Solution Ver1.5の特徴は次の3つだ。
操作画面のデザイン変更や機能を強化した。アイコンのデザインやコマンド名の変更によって、普段「Microsoft Office」などのオフィスソフトを中心に利用しているユーザーにも処理や命令の内容を把握しやすくした。例えば、従来「CSVで繰り返し」としていたコマンド名は、ユーザーの意見を参考に「Excelを1行ずつ繰り返し処理」とした。
初心者向けに基本的なロボット構築手順を解説したチュートリアル動画が用意された。
コマンド設定画面では、各コマンドの使い方を説明したFAQへのリンクボタンを新設して、疑問点が浮上した時にすぐ参照できるようにした。また、ロボットの作成を「難しい」と感じさせる要素である変数についても、過去に入力した変数をリスト化し、一覧表示から選択できるようにすることで都度入力する手間を省いた。変数の値を確認できる「変数内容のプレビュー機能」も搭載した。
同製品はオンプレミスのみの提供となる。NECの古賀義治氏(マーケティング&アライアンス推進部門 プロダクトマーケティング&アライアンス統括部 プロダクトマーケティンググループ)は「(オンプレミスであることで)自治体や医療機関など、個人情報の取り扱いに特に配慮が必要な組織に導入されている」と話す。
同氏はNEC Software Robot Solution Ver1.5について「RPAを初めて利用する方はもちろん、既に情報システム部門で導入し、業務部門にRPAを広げようとしている企業の方々にも活用いただきたい」とコメントした。
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