ドワンゴは動画共有サービス「ニコニコ」がサイバー攻撃により利用できない状況に対して詳細を発表した。被害状況を調査しつつシステム再構築中とされ、ユーザーの質問に対応する同社の意向が示されている。
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ドワンゴが動画共有サービス「ニコニコ」がサイバー攻撃によって利用できない状況にあることを発表した。この障害はKADOKAWAグループ全体に影響しており、現在、被害状況の徹底調査とシステム再構築が進められている。新たな情報として、2024年6月11日20時配信の動画番組「月刊ニコニコインフォ」において現状を説明する予定が示された。現段階で、クレジットカード情報の漏えいは確認されていない。
ドワンゴは2024年6月10日、同社が提供している動画共有サービス「ニコニコ」が利用できない状況について説明した。この問題はニコニコを含むKADOKAWAグループで発生している障害で、サイバー攻撃の影響によるものとされている。ユーザーに多大な迷惑をかけていることに対し深く謝罪しており、現在の対応状況と今後の見通しについての詳細が書かれている。
発表によると6月10日18時現在、運営チームはサイバー攻撃の被害状況を徹底的に調査しつつ、ニコニコのシステムを再構築するための対応を進めているという。ユーザーから多く寄せられている「サービス停止期間中のプレミアム会員費や有料チャンネル会員費の請求はどうなるのか」「生放送のタイムシフト期限は延長されるのか」といった質問については、「現時点では具体的な回答を示すことはできないが誠実に対応する」と表明している。
今後のスケジュールとして記者会見を開き、復旧の見通しと調査結果を公表する予定であることが発表されている。記者会見の詳細については準備が整い次第、再度お知らせするとしている。
6月10日から16日までの予定されていた番組は中止または延期となることが伝えられている。停止中のニコニコサービスは次の通りだ。
復旧作業と並行して攻撃の経路および情報漏えいの可能性も調査されている。現時点でクレジットカード情報の漏えいは確認されていない。自社サーバにクレジットカード情報を保存していないためと説明している。
6月11日20時に予定されている動画配信「月刊ニコニコインフォ」において、現状をユーザーに説明する予定であることが発表されている。YouTubeおよびX(旧Twitter)を通じて配信する予定だ。本稿執筆時点の発表では、詳細な復旧日時などの追加情報に関してはユーザーに提供できないとしてる。
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