パロアルトネットワークスは「Unit 42 アタックサーフェス脅威レポート 2024」の日本語版を公開した。レポートでは265の組織の情報が分析され、クラウドサービスの変化とそれに伴うリスクが詳細に調査されている。
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パロアルトネットワークスは2024年8月28日、「Unit 42 アタックサーフェス(攻撃対象領域)脅威レポート 2024」の日本語版を公開した。
インターネットにアクセス可能な265の組織の情報が分析されており、各セクターの少なくとも5つの大企業からのデータを含むクラウドサービスの変化とそれに起因するリスクが精査されている。
調査では、新たなサービスが組織に追加されることでアタックサーフェス(攻撃対象領域)が更新され、攻撃対象になることが指摘されている。パロアルトネットワークスによると、脆弱(ぜいじゃく)な攻撃対象領域が狙われると、組織のIPv4アドレス空間全体がわずか数分でスキャンされネットワークへの侵入が試みられてしまう。侵入された場合、わずか1日以内で重要なデータが窃取されてしまうケースもあるという。
報告されている主な内容は以下の通りだ。
パロアルトネットワークスはこうした脅威から組織を保護するために、インターネットに公開されている全てのサービスの脆弱性を継続的にスキャンして可視性を維持し、許可されていないサービスやシャドーITを監視してセキュリティベースラインの順守を徹底することを推奨している。
また、セキュリティ運用チームがサービス所有者を特定してリスクの詳細を担当者に伝達するプロセスを作り、一連の改善策を追跡および自動化できる技術を導入して重要なリスクをリアルタイムに修復するよう勧めている。
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