Splunk製品に深刻なセキュリティ脆弱性 今すぐ対応を

Splunkは同社製品に複数の深刻なセキュリティ脆弱性が発見されたと発表した。これらの脆弱性はリモートコード実行や機密情報漏えいを招く可能性がある。

» 2025年03月31日 08時00分 公開
[後藤大地有限会社オングス]

 Splunkは2025年3月26日、同社製品に複数の深刻なセキュリティ脆弱(ぜいじゃく)性が存在することを公表した。これらの脆弱性はリモートから任意のコードを実行されるリスクや機密情報が漏えいする危険を含んでいる。影響を受ける製品は「Splunk Enterprise」と「Splunk Cloud Platform」だ。

 これらの製品を使っている場合は、脆弱性対策やアップデートの適用を急いでほしい。

Splunk製品にリモートコード実行および情報漏えいのリスクあり

 今回の脆弱性はCVE-2025-20229とCVE-2025-20231として報告されている。これらの脆弱性が悪用された場合には攻撃者にリモートから任意のコードが実行されたり、情報が窃取されてしまう可能性がある。

 脆弱性に関する情報は次の通りだ。

  • CVE-2025-20229: リモートコード実行(RCE)の脆弱性。認証チェック不足によりadminまたはpowerを持たない低権限のユーザーが$SPLUNK_HOME/var/run/splunk/apptempディレクトリにファイルをアップロードすることで悪意のあるリモートコードが実行される可能性がある。共通脆弱性評価システム(CVSS)v3.1のスコア値は8.0で深刻度は重要(High)と分析されている
  • CVE-2025-20231: 機密情報漏えいの脆弱性。adminまたはpowerを持たない低権限のユーザーが高特権のユーザーの権限を使用して検索を実行でき、機密情報を漏えいさせる可能性がある。ただし、この脆弱性を悪用するには被害者をだましてWebブラウザ内でリクエストを開始させる必要がある。CVSSv3.1のスコア値は7.1で深刻度は重要(High)と分析されている

 CVE-2025-20229の影響を受けるプロダクトおよびバージョンは次の通りだ。

  • Splunk Enterprise 9.3.0から9.3.2までのバージョン
  • Splunk Enterprise 9.2.0から9.2.4までのバージョン
  • Splunk Enterprise 9.1.0から9.1.7までのバージョン
  • Splunk Cloud Platform 9.3.2408.103およびこれ以前(9.3.2408.100まで)のバージョン
  • Splunk Cloud Platform 9.2.2406.107およびこれ以前(9.2.2406.100まで)のバージョン
  • Splunk Cloud Platform 9.2.2403.113およびこれ以前のバージョン
  • Splunk Cloud Platform 9.1.2312.207およびこれ以前のバージョン

 CVE-2025-20231の影響を受けるプロダクトおよびバージョンは次の通りだ。

  • Splunk Enterprise 9.4.0およびこれ以降のバージョン
  • Splunk Enterprise 9.3.3およびこれ以降のバージョン
  • Splunk Enterprise 9.2.5およびこれ以降のバージョン
  • Splunk Enterprise 9.1.8およびこれ以降のバージョン
  • Splunk Cloud Platform 9.3.2408.104およびこれ以降のバージョン
  • Splunk Cloud Platform 9.2.2406.108およびこれ以降のバージョン
  • Splunk Cloud Platform 9.2.2403.114およびこれ以降のバージョン
  • Splunk Cloud Platform 9.1.2312.208およびこれ以降のバージョン

 Splunkはこれらの脆弱性を修正した最新版への速やかなアップデートを推奨している。「Splunk Secure Gateway」に関しては該当機能を利用していない場合、アプリを無効化することでリスクを軽減できる。

 CVE-2025-20229が修正されたプロダクトおよびバージョンは次の通りだ。

  • Splunk Enterprise 9.4.0
  • Splunk Enterprise 9.3.0から9.3.2までのバージョン
  • Splunk Enterprise 9.2.0から9.2.4までのバージョン
  • Splunk Enterprise 9.1.0から9.1.7までのバージョン
  • Splunk Secure Gateway 3.8.38より前のバージョン
  • Splunk Secure Gateway 3.7.23より前のバージョン

 CVE-2025-20231が修正されたプロダクトおよびバージョンは次の通りだ。

  • Splunk Enterprise 9.4.1およびこれ以降のバージョン
  • Splunk Enterprise 9.3.3およびこれ以降のバージョン
  • Splunk Enterprise 9.2.5およびこれ以降のバージョン
  • Splunk Enterprise 9.1.8およびこれ以降のバージョン
  • Splunk Secure Gateway 3.8.38およびこれ以降のバージョン
  • Splunk Secure Gateway 3.7.23およびこれ以降のバージョン

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