J-netレンタリースは、モバイル管理サービスの終了を機に、新たな端末管理体制を構築した。2つの異なるツールを連携させることで、PCとタブレットを含むモバイル端末を統合管理している。
全国に130店舗以上を展開するレンタカー事業者であるJ-netレンタリースは、従来利用していたモバイル管理サービスが終了したことをきっかけに、端末の新たな一元管理体制を構築した。
同社はMicrosoft製品ではない複数ツールを連携させることで、PCとタブレットを含むモバイル端末を一元管理している。管理コストを抑えた効率的な運用を実現した選択とは。
インヴェンティットは2025年8月29日、J-netレンタリースにおけるモバイルデバイス管理サービス「mobiconnect」の導入事例を公開した。J-netレンタリースはインヴェンティットが提供するmobiconnectとディー・オー・エスのIT資産管理ツール「SS1」を連携させ、PCとタブレットを含むモバイル端末の一元管理体制を構築し、運用効率とセキュリティの両面で強化を図っている。
mobiconnectは、法人や教育機関を対象とするMDMサービスだ。スマートフォンやタブレット、PCといった業務端末に対し、アプリ配信や設定変更、紛失時のロックやデータ消去といった機能を遠隔で実行でき、管理コストを抑えた効率的な運用が可能となる。
J-netレンタリースでは、エリアマネジャーなどが利用するタブレットやPCを効率的に運用するためにmobiconnectを導入した。iOS製品の管理機能を備える点の他、アプリ配信におけるサイレント配信や制限設定によって、インストール作業が中断されるといった問題を解消した点を同社は評価している。
導入時期は約60台のiPad入れ替え作業が重なったが、販売店とインヴェンティットの連携によって短期間での対応が実現した。現場での業務継続に支障を出すことなく移行を推進できたとしている。
J-netレンタリースは2017年からSS1とmobiconnectを組み合わせ、PCとモバイル端末を統合的に管理する仕組みを構築している。これによって資産の可視化が進み、セキュリティリスク低減や遠隔サポート体制の強化につながっている。SS1からmobiconnectに登録されている端末を直接操作できる機能も追加され、IT資産の運用管理はより高度化しているという。
今回のJ-netレンタリースにおける導入事例は、全国で事業を展開する企業において、モバイル端末とPCを統合的に管理する必要性が高まる中での実践的な取り組みといえる。
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