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KDDI、法人向けのIoTクラウドサービスと回線サービスの提供を開始
KDDIが、11月に発表したIoT向けサービス「KDDI IoTクラウド Creator」および「KDDI IoTコネクト Air」の提供を開始した。
KDDIが12月22日から、法人向けのIoTクラウドサービス「IoTクラウド Creator」と回線サービス「KDDI IoTコネクト Air」の提供を開始すると発表した。
KDDI IoTクラウド Creatorは、利用者がIoTビジネスに活用するためのシステムやアプリケーションの開発、構築、運用から改善作業までを、まとめてサポートするサービス。顧客のアイデアを元に、必要なアプリケーションやデータ基盤などをKDDIの開発チームがアジャイル開発で個別に作り、提供する。料金は内容や期間に応じて個別見積もりとなるが、すでにあるプラットフォームを有効活用するため、個別に構築することなく、必要な分量に応じた月額課金で利用できるのが特徴だ。
利用料金名称 | 単位 | 利用料金 (月額) |
---|---|---|
基本料 | 利用契約1件当たり | 10000円 |
ゲートウェイ機器接続料 | ゲートウェイ1台当たり | 800円 |
メッセージ利用料 | 15万通未満 | 3000円 |
15万通から100万通まで | 5000円 | |
100万通を超えた場合、100万通当たり | 5000円 | |
ストレージ利用料 | 1GB未満 | 3000円 |
1GBから5GB未満 | 5000円 | |
5GBから10GB未満 | 8000円 | |
以降、10GB当たり | 8000円 |
※ゲートウェイ機器接続料は、基盤サービスの設備使用料です。ゲートウェイ端末機器は、別途、ユーザーが用意する必要があります。ゲートウェイ端末機器はHTTP (S)、MQTT、WebSocketなどのプロトコルに対応したアプリケーションを搭載していることが必要です。同機器をKDDIから機器販売にて購入する、もしくは支援サービスを利用して端末のアプリケーションを開発することも可能です。メッセージ利用料はゲートウェイ機器とIoT開発基盤との間で行われるデータの送受信メッセージの通数に基づき算出されます。
KDDI IoTコネクト Airは、1日10円の基本料金、1MBあたり0.2円からのデータ通信量など、IoTデバイスでの通信に最適化された低容量かつ安価な通信を提供するサービス。コアネットワークはソラコムの「SORACOM vConnec Core」を用いており、料金体形は、契約事務手数料(SIM送料込み)が1SIMあたり1500円、基本料は10円/日(利用中断中5円/日)。国内SMS通信料は送信が3円/回、受信は無料となっている。データ通信料は回線速度に応じて変わるが、32kbpsから2Mbpsまで適宜選んで利用できる。
回線速度 | 32kbps | 128kbps | 512kbps | 2Mbps |
---|---|---|---|---|
上り | 0.2円/MB | 0.22円/MB | 0.24円/MB | 0.3円/MB |
下り | 0.6円/MB | 0.7円/MB | 0.8円/MB | 1円/MB |
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