連載
» 2004年12月14日 12時00分 公開

一問一答式:BPM実践テクニック(3):BPMの「導入」「運用」フェイズでは何をするの? (1/2)

前回は、BPMサイクルの「分析」「改善」「導入」「運用」という4つのステージのうち、前半の「分析」「改善」について解説した。今回は「導入」「運用」を解説し、「分析」へつなぐことの重要性を説明する

[林計寿,アルティマスジャパン株式会社]

作ったプロセスを実施する

 前回は、BPMのサイクルの「分析」「改善」のステージについてご説明しましたが、今回はその続くステージとしての「導入」「運用」について具体的なアプローチをご紹介します。

ALT 改善を継続的に行うのが、BPM

 「分析」「改善」までのフェイズで、「“ビジョン”に合った、改善するプロセスの方向性を作り上げて、運用するための仕組みを実装する」ところまでを行いました。「導入」と「運用」は次ステップのフェイズになります。

プロセスを稼働させる「導入」フェイズ

 「導入」フェイズでは、「改善」フェイズで作り上げたプロセスを実際の組織の状態に合わせて稼働できるようにしていきます。

 ビジネスプロセスを考えるうえで職種(場合によっては職能のケースもあります)をベースにタスクの連携を考えていきますが、実際の組織にはその職種に割り当てられた実在の社員がいるはずです。そして大半の企業がピラミッド型の組織を持っているでしょう。このピラミッドの深さや構造は、企業の戦略を反映してさまざまな形態になっているでしょう(ピラミッド型と書きましたが、当然、マトリクス型やフラット分散型の組織を構成している企業もあると思います)。

 多くのBPMソリューションは、こういった組織の構造を取り込むことでタスクに割り当てられた職種と組織構造を自動的にリンクして、プロセスを流していく仕組みになっています。

 例えば、プロセスが事業部長から社長に流れる場合に、事業部長が金田から田中に代わったとすると、組織構造はそのままに要素だけを“金田”から“田中”に変更するだけですべてのプロセスは自動的に田中から山田社長へと流れるようになります(一部のBPMツールでは、プロセスの設定も変更しなければならないものもあります)。

ALT 組織構造とプロセス

 企業組織にはさまざまな職種があるだけでなく、構造的に「グループ」「上下関係のない職種」「兼務」などの形態があります。BPMツールでも日常の組織で考えられるさまざまな形態が設定できる必要があり、多くのツールはそうした設定ができるように工夫されています。

 重要なことは、組織の異動が頻繁に起きるような組織体では、これらのメンテナンスが人事情報などと連動するような仕組みを考えることでしょう。こうしておくことで、さらに効率よくBPMのサイクルを回すことができるでしょう。

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