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» 2005年11月29日 12時00分 公開

IT保険は、ITベンダと情報システム部門を救うか?トレンド解説(16)(2/2 ページ)

[武山 知裕(有限会社サンクスジャパン),@IT]
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保険を検討する際のポイント

 保険は、あらかじめ保険料を払うことで、契約の範囲内で金銭的なリスクを保険会社が肩代わりするものだ。中には、事故対応費用などをサポートしたり、コンサルティング費用をサポートする保険もあるが、「ブランドイメージの低下」そのものを解消することはできない。

 事故は発生しないに越したことはない。保険に入っていれば、ほかのセキュリティが手薄であっても大丈夫というわけではないのだ。日々のセキュリティ対策、社員教育、委託先の管理などを正しく行い、リスクの縮小化が大切だ。もちろん、これは保険料の節約につながるなど副次的な効果が生まれることもある。

 事前のセキュリティ対策にも限界がある。ありとあらゆるリスクに対応することは不可能だし、わずかな可能性のためだけに多大な投資を行うことはできない。そのようなリスクに対し、わずかな保険料で保険金が支払われる保険は適しているわけだ。事前対策と事後対策のバランスを考えたい。

 また、業務が受託中心の企業ならば、保険を契約していることは、安定経営をアピールすることができる。万が一事故が発生した際も、企業としては金銭的な補償ができる体制を作っていることを示すことができるためだ。ただし、保険会社の中には、保険契約を広告宣伝に用いることを禁止している場合もあるので注意が必要となる。

 実際に保険の契約を検討する場合は、代理店の担当者から詳しい話を聞いたり、資料によって保険内容を確認することが不可欠だ。理想としては、保険約款などを確認し、不明な点があれば確認しておくとよいだろう。

注……本記事は、IT事業者向け賠償責任保険に関する一般的な解説を行ったものであり、特定の商品を推奨するものではありません。契約を検討する場合は、各保険会社や代理店へお問い合わせください。



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