5分で絶対に分かるオフショア開発5分で絶対に分かる (3/6 ページ)

» 2006年09月14日 12時00分 公開
[大津心,@IT]

2分 − 日本では中国が中心。最近はインドも

 海外に開発拠点を移すといっても、どの国に委託してもよいわけではありません。やはり、国外へ委託するからには、国内よりもメリットがなければならないので、コスト面の安さと技術面の高さの両方が必要になってきます。その点を考慮すると、日本におけるオフショア開発では中国やインドに人気があり、韓国やフィリピン、カナダ、ロシア、東欧諸国などでも行われています。

 中でも、日本では中国が一番人気です。中国々内では、大連や北京、上海などが主に拠点として選ばれることが多いようです。歴史的背景や物価の安さから開発拠点に選ばれることの多い大連では、すでに3000社以上の日系企業が進出しており、長期的に在留している日本人も2300人以上いるといわれています。

 海外進出を考えるとき、カントリーリスクも忘れてはいけません。多くの関係者は「現在ではあまり影響はない」といっていますが、中国では2005年に反日デモが起きています。このようなカントリーリスクは中国以外の国にもありますが、この問題を契機にさらに人件費の安いインドやベトナムへ拠点の分散を図る企業もあるようです。しかし、人材の数や習慣の問題、コスト面などをトータルで考えると、第1選択肢としてはまだ中国に一日の長があるようです。

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