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» 2008年03月28日 12時00分 公開

あどみちゃんが新社会人へ送る“5つの超常識”特別企画 超常識シリーズ(2/6 ページ)

[構成:@IT情報マネジメント編集部, イラスト:カトウナオコ,@IT]

超常識その1:そもそも“情報システム部”って何するとこ?

 情報システム部は企業のIT基盤を整備する部門です。ハードウェアやネットワーク、ソフトウェアの選定・整備を行う「開発」、システムの稼働管理やセキュリティ対策を行う「運用・管理」、現業部門が効率良く業務を行えるようITツールの活用指導などを行う「ユーザー支援」と、大きく分けて3つの業務があります。

 開発はユーザー部門も含めた関係者でプロジェクトチームを組んで行います。プロジェクトリーダーが開発要件に基づいて「どんなハードウェア・ソフトウェアを使い、どんなスタッフで、どれほどの期間・コストで開発するか」計画を考え、その管理下で作業を進める形です。作業面では、システム全体の概要・機能をまとめた基本設計と、それを実現するサブシステム、プログラムなどを策定した詳細設計を作成。これらに沿って作業を行い、設計通りにシステムが動くかどうか、テストを行った上で本番環境に導入します。

 運用・管理業務では、データやプログラムを管理したり、システム全体の状況を監視して安定稼働を維持します。特に現在、多くの企業で使われているクライアントサーバシステムは、サーバとクライアントPCが分担して業務処理を行うほか、さまざまなベンダの製品が混在しています。そのため万一の際、原因を特定しにくいという問題があります。そこで過去の障害事例と解決法をまとめるなど、復旧対策を用意することも重要な業務となっています。IT運用管理の国際基準「ITIL」を参考に運用環境を整備するのが一般的です。

 また、個人情報保護法や4月施行の日本版SOX法を順守する上では情報漏えい対策も不可欠。「どの情報を、どの脅威から、どう守るか」をまとめたセキュリティポリシーを定め、サーバルームへの入退室管理、ID・パスワードによるシステムのアクセス制限などを行います。セキュリティ管理の認証基準「ISMS認証」取得を1つの目安とするケースも多く見られます。

 このように情報システム部の仕事は多岐にわたります。そこで働くには、システムやソフトウェア、ネットワーク関連の知識・技術はもちろん、さまざまな立場の人と円滑にコミュニケーションを図るヒューマンスキルも不可欠です。プロジェクトリーダーなら計画を成功に導くリーダーシップや、PMBOKなどプロジェクトマネジメントの知識も必要です。システムを効率良く開発・運用するため、社外に業務委託するアウトソーシング・オフショアリングも盛んですが、委託先管理にもこうしたスキルが求められます。

 現在はITの活用が業績向上のカギを握る時代。情報システム部には、経営トップやCIOをIT面から支援する戦略的部門としての期待が高まっているだけに、経営とIT、両面の知識・スキルを兼ね備えた人材が、今後ますます必要になるといわれています。

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