一方、オブジェクト指向を理解する上で第2の壁となるのが、「汎化関係」と呼ばれる考え方です。汎化関係とは、クラスの分類構造を表すものです。
例えば、クラス「人」は「男性」「女性」という2つのサブクラスに分類できます。UMLでは、これを図5の左側のように表現します。この表現を汎化関係と呼びます。
図5の右側のように「人」を集合と捉えるなら、「男性」「女性」は部分集合です。また、Aさんは部分集合「男性」の要素であると同時に、集合「人」の要素です。これはクラス「男性」のインスタンスであると同時に、クラス「人」のインスタンスでもあることを示しています。
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