“半身浴”がダイエットにいいそうだ。
下半身(みぞおちから下)を常にお湯につけながら30分ほどかけてゆっくりとお風呂に浸かる半身浴は、発汗作用で体の新陳代謝を促進する効果があり、女性誌などでは定番のダイエット法になっている。なんと3カ月で10キロも痩せたという例もあるらしい(もっと効く“発汗浴”というのもあるようだが……)
10〜20代前半までは余裕で20を切っていたBMI値(Body Mass Index)もやばいことになり、最近お腹のタルミが気になるどころではなくなった筆者は、“楽して痩せる”方法として半身浴に目をつけた。……と、このままではダイエット/健康サイトになってしまうので、半身浴に“IT”を持ち込んでみた。
もっとも、お風呂とITは“水と油”の関係。当然、防水をうたったエレクトロニクス製品は少ない。ITmediaの記事検索で「防水」と入れてみても、ヒットするのはほとんどがデジカメ関連だ。お風呂で、絵にならない自分の裸体を撮るほどヒマではない。
半身浴を紹介するサイトなどでは、読書や音楽鑑賞を薦めているケースが多い。お風呂専用のブックスタンドや、防水仕様のCDプレーヤー/ラジオなどが人気になっているようだ。オーディオ機器を利用する音楽鑑賞は少しITっぽいが、もうひとひねり欲しいところだ。
防水をキーワードにITmediaの記事検索を進めていくと、イロモノ好きなS記者が執筆した防水仕様のワイヤレス液晶TVの記事が目に止まった。なるほど、30分足らずの時間つぶしにはTVが一番いいかもしれない。ただし、記事中に出てくるカシオ計算機のXFERシリーズは、実売10万円前後と高価だ。自腹企画の今回は、そんな散財はできない。
タイミングよく、昨年11月7日にカシオ計算機からお風呂TVの新製品「SY-4100」が発売された。これは、2001年2月に発売した“お風呂TV1号機”「SY-4000」の後継機種だ。価格は5万円で、家電量販店などでは実売4万円弱で手にはいる。早速、某カメラ量販店でSY-4100を購入した。
同社の発表によると、前機種のSY-4000はこれまでに10万台を販売するヒット商品になっているという。購入層は20〜30代の女性が中心というから、やはり半身浴の時間つぶしに利用するユーザーが多いのだろう。
画面サイズのバリエーション展開はあったものの、初代お風呂TVの正統な流れを汲むものとしては実に約3年ぶりの新製品となるSY-4100は、さまざまな改良が施されている。中でも今回の“メダマ”は、電源まわりの変更だ。
前機種のSY-4000は、単3形電池(ニッケル水素充電池/アルカリ乾電池)4本を電源に使用しており、バッテリー消耗のたびに本体から電池を外して充電もしくは乾電池交換といった作業がユーザーの負担となっていた。電池持続時間も約2.5時間と短かったため、家族それぞれが視聴したらほぼ毎日のように煩わしい電池交換作業を行わなくてはならなかったのだ。
SY-4100は、本体内に大容量バッテリー(ニッケル水素充電池)を内蔵。フル充電時には約4時間(節電モード時は約5時間15分)の連続視聴が可能となった。30分の半身浴なら約1週間も充電いらずでTV視聴ができるわけだ。さらに充電作業も、付属のACアダプターを本体に挿すだけという手軽さだ(充電時間は約6時間)。
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