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JPRS、日本語JPドメインの環境を広める「日本語JPナビ」を開始

» 2004年01月19日 18時09分 公開
[RBB Today]
RBB Today

 日本レジストリサービス(JPRS)は、プラグインをインストールしていないInternet Explorerでも日本語JPドメインが利用できるサービス「日本語JPナビ」(仮称)の概要を発表した。広く意見を募ったのち、サービスを開始する。

 日本語JPナビは、Internet ExplorerなどのWebブラウザで日本語JPドメインのサイトにアクセスした場合、日本語JPドメインに関する説明のWebサイトを表示するサービス。具体的には、日本語JPドメインに対応するWebブラウザやInternet Explorerを対応させるプラグイン「i-Nav」が紹介されている。さらに、該当するWebサイトへのリンクも用意されている。

photo プラグインをインストールしていないInternet Explorer 6.0で日本語JPドメインのWebサイトにアクセスした場合に表示するページの案

 今のところ日本語JPナビに対応するWebブラウザは、Windows 2000またはWindows XP上で動作するInternet Explorer 6.0以降。SafariなどほかのWebブラウザについては調査中だ。なおこの日本語JPナビは、すべてのドメインに適用されず、所有者が必要としている場合のみ提供される。

 Internet Explorerで日本語JPドメインにアクセスする場合は、プラグインをインストールする必要がある。さらに、プラグインをインストールしていないInternet Explorerで日本語ドメインを入力してもエラーメッセージが返ってくるだけのため、初心者にとっては分かりづらい状況だった。

 しかし、9割以上のユーザがInternet Explorerを利用していることを考えると、このような状況では日本語JPドメインが広まらない可能性がある。そこで、JPRSでは「日本語JPナビ」の提供を開始することで、日本語JPドメインに対応させるi-NavのインストールやWebブラウザの利用を促し環境を整備させるのだ。

 技術的には、DNSサーバのAレコード(ホスト名とIPアドレスを結びつける項目)のホスト名をUTF-8にエンコードにした文字を設定。これにより、Internet Explorerからアクセスできるようにする。

 同社では、DNSでUTF-8を扱うことは規格に反していないが、運用実績についてはないに等しいとしている。また、このUTF-8のレコード追加は、JPドメイン全体に関わることなので慎重にサービスを進めていくとしている。

 そのため、JP DNSで利用されているDNSサーバの「BIND」や「dnscashe」の各バージョン、WindowsのDNSサービスなどの環境で実験したが、特に問題は発生しなかったという。しかし、思いもよらぬ問題が発生する可能性を考慮して、一定の意見募集期間を設けたのちサービスを開始する。計画では、1月19日に公開した検討資料をもとに2月6日を締め切りに意見を募集。2月中旬には意見に対する回答を公開し、2月末までにはサービスを開始する。

 なお、「日本語JPドメインのみが対象になる」「登録者からのオプトインでサービスを提供」「存在しないドメインにはエラーを返す」「SMTP接続を受け付けない」などの相違点を挙げ、米VeriSingが行った「Site Finder」とは異なるサービスだと強調している。