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商品を検索するだけでマイルが貯まる〜コマースリンクとネットマイル

» 2004年01月20日 18時41分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 コマースリンクとネットマイルは1月20日、ネットショッピング商品の専用検索サイト「ショッピングサーチ・アラジン」で商品検索を行うと「ネットマイル」が付与される新サービスを開始した。ポイントが貯まると、ネットマイルが用意した各種の特典と交換できるほか、将来的には商品購入代金にも充てることが可能になるという。

photo 左から、コマースリンクの永山淑子取締役、春木博社長、ネットマイルの水野千秋社長、畑野仁一取締役

 「ショッピングサーチ・アラジン」は、複数のショッピングモールで販売されている商品を横断的に検索できるサービス。2003年12月末現在の登録店舗は約2000店あり、合計100万点に上る掲載商品の中から、キーワードや商品ジャンル別に目的の商品を検索可能。検索結果の画面で商品名や写真をクリックすると、ショップの商品紹介ページに直接行くことができる。

 一方のネットマイルは、いわばインターネット上の共通ポイントプログラムだ。加盟サイトならどこでも利用できるうえ、アンケートの回答や資料請求など、商品の購入以外でもマイルが加算される。同社の畑野仁一取締役によると、現在の会員数は約215万人(2003年1月現在)。加盟店は470を数え、毎月10-20店舗が新たに加入しているという。

ランダムに1-5マイルを付与

 新サービスの「アラジンマイル」では、商品を検索したときにネットマイルの入会手続き画面が表示されるようになった。ここで手続きを行うと、ランダムに1-5マイルが発生。ユーザーの「マイル通帳」に加算される。「何マイル発生するかはやってみないとわからない。くじ引き的な要素も取り込んだ」(コマースリンク)。

photo マイル発行画面。1マイルから5マイルまで、そのときによって獲得できるマイル数が異なる

 なお、一人のユーザーが商品検索によってマイルを獲得できるのは、一日に4回まで。入会手続きは初回のみで、既にネットマイルの会員になっていれば、メールアドレスの確認だけで済む。

 「アラジンマイルは、検索するだけでポイントが貯まる日本初のサービス。利用者に新たなメリットを提供することで、新規利用者やリピーターの獲得が期待できる。また、ネットマイルとの提携により、新たにネットマイル会員215万人がアラジンの潜在ユーザーになった」(コマースリンクの春木博社長)。

photo コマースリンクの春木博社長

マイルを商品購入代金に充てられない理由

 ネットマイルを貯めると、ユーザーは商品券などの特典や現金、航空会社のマイレージなどと交換できる。その価値は、1マイルあたり約0.5円だ(1万マイルで5000円分の商品券と交換可能)。ただし、現在のところマイルを商品の購入に充てることはできない。

 ネットマイルの畑野氏によると、マイルを商品購入に充てる仕組みに対して、利用者のみならず加盟店からも要望が多いという。しかし、「加盟店の多くは、レンタルサーバを利用した小規模ショップだ。マイルを商品購入に使うシステムを作っても、それを導入・管理することは容易ではない。また、レンタルサーバによっては、当該システムの導入が許可されないケースもある」。

 とはいえ、加盟店からの要望は根強く、そのため同社ではマイルを購入代金の一部に充てる“減算モジュール”の開発を検討中だ。「減算モジュールを導入すれば、商品購入時にマイル相当分を代金から差し引くことが可能になる。来年度中には開発したい」(畑野氏)。

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