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沖縄三線を、ブロードバンドで学ぶ

» 2004年01月29日 23時09分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 デジタルコンテンツネットワークは2月4日から、沖縄の伝統的楽器である三線(さんしん)のeラーニングサイト、「沖縄三線道場」をオープンする。入会金、初期受講料が7500円/90日間で、それ以降は500円/30日間。

 デジタルコンテンツネットワークは、全国のタウン情報誌15社が出資して2001年に設立された企業。これまでも、松下電器産業と協力して、ブロードバンド対応をうたったラーメン情報サイト「ラーメンニッポン!」を世に出した実績がある(記事参照)。

ゲーム感覚で三線を学ぶ

 三線では、「工工四」(くんくんしー)と呼ばれる独特の楽譜を利用して演奏を行う。沖縄三線道場では、ブラウザ上からゲーム感覚で工工四を習得することが可能。部分再生機能により、難しいところを繰り返し練習することもできる。

Photo サイトの画面。一時流行したゲーム、「ダンスダンスレボリューション」を思わせる作りになっている

 テキストとグラフィックで三線の基本を学べるほか、三線独自の調弦(ちんだみ)に利用できるアプリケーションをダウンロードすることも可能。PC側で音を鳴らし、それに自分の三線を合わせていくことで調弦できるという。

Photo これが「ちんだみ」対応アプリケーション

 サイト内には、三線を2万円台後半から購入できるeコマースコーナーも設けられている。講師の演奏を見ながら学習できる、オリジナルのマルチアングルDVDも販売しており、併用すれば上達がより確実なものになるという。

ひそかな人気?

 デジタルコンテンツネットワークは、沖縄三線が「内地でも流行っている」と話す。

 「結婚式で演奏される楽器は、1位がピアノだが、2位は三線だという話もある」(松下電器産業のeネット事業本部、グループマネージャーの平賀和明氏)。

 デジタルコンテンツネットワークの緒方邦博社長は、今後は何らかの趣味を探す高齢者も増えてくるとコメント。そうしてユーザーにもサイトをアピールしたい考えを示す。「三線だけでなく、沖縄の文化、三線にかかわる人の思いも伝えるサイトにしたい」。

Photo コンテンツを監修するのは、野村流音楽協会教師の、山内昌也氏。「三線では、指のポジションを感覚で覚える必要がある」

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