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日本IBMなど、インターネット経由で遠隔地のWindows OSを起動「xBoot」

» 2004年03月12日 19時20分 公開
[RBB Today]
RBB Today

 ファルコンストア・ジャパン(ファルコンストア)と日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は、「インターネットを経由して遠隔地にあるディスク上のWindows OS の起動を行う(インターネット・ブート)実験」に成功した。

 これは、ディスク装置はLANのサーバで一括管理し、そこにインストールされたOSを各クライアントから起動させる「NetBoot」をインターネット上で実現させた技術。

 この実験では、東京晴海の日本IBMに設置されたブレードサーバ「BladeCenter」から、東京/香港/ニューヨークのファルコンストアに設置されたストレージ上のWindows 2003 ServerやLinuxの起動に成功した。これにより、たとえばディスク装置は東京に集中させ、ニューヨークや香港などではサーバのみ設置するといったことが可能になる。

 実験の成果は、「IPStor xBoot Server」(xBoot)として商品化される。xBootでは、OSのバージョンアップ、修正ファイルやアプリケーションの更新データの管理を1か所で行えるようになる。そのため大規模な分散システムにおいては、運用コストを半分以下に押さえることが期待できるとしている。

 なお、すでにクボタシステムでxBootの採用が検討されている。