「ネットワーク越しにモニタリングできるカメラ」と言うと、何となくマイナスなイメージを抱きがちだが、最近の物騒な日本の事情では必要なものになっているのかもしれない。筆者の周りでもピッキング被害にあった人は2、3人いるし、大事なPCや財産が盗まれてはたまらないだろう。
松下電器産業が発売した「BL-C10」は、小型でコンパクトなネットワークカメラだ。PCのWebブラウザだけでなく、携帯電話のブラウザにも対応しているので、いつでも見たいときにカメラに写る画像を確認できる。
BL-C10の設定は簡単だ。ルータに接続したあと、付属の設定ツールを利用すれば、IPアドレスなどの情報を自動的に設定してくれる。また、UPnPに対応しているルータならば、「マイネットワーク」にアイコンが表示されるので、IPアドレスの情報などが分からなくても、アイコンをダブルクリックするだけで設定画面を呼び出すことができる。このあたりは初心者にもやさしい仕様だ。
BL-C10による通常のモニタリングは、Webブラウザ上で可能だ。設定画面を起動したあと「シングル」タブをクリックすると、現在カメラが向いている方向の映像が表示される。画像は静止画だけでなく動画も選択でき、ネットワーク環境に合わせて、解像度や画質を設定できるようになっている(ただし携帯電話からは静止画のみ)。
また、画像を確認する画面から、カメラの操作も行える。上下左右の任意方向へのほか、左右+50度から-50度のパンスキャン、上下+10度から-40度のチルトスキャンが可能だ。▲ボタンを1クリックしたときの移動角度だが、PCからのコントロールの場合は左右約6度、上下約3度、携帯電話からのコントロールでは、左右約24度、上下約10度移動する。
このほか、カメラの向きを8個までプリセットできるので、あらかじめ自分が監視したいポイントを決めておき、順に追っていくこともできるようになっている。デフォルトでは左上、左下、右上、右下が設定されている。
なお、カメラの感度はかなりよく、「カラーナイトビューモード」により、1ルクスの明るさで撮影できるようになっている。1ルクスはだいたい、一般家庭にある蛍光灯にある「マメ球」から2.5メートル離れた程度の明るさなので、夜に出かけるときでも、マメ球さえ付けておけば内部の状態はだいたい把握できる、ということだ。
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