1か月間の純増を比較するとADSLは約30万回線、FTTHは8万回線とまだまだFTTHの伸びは小さいが、新規の申し込みの時点ではほぼ同数に達しているようだ。ソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)が、2003年度業績発表の席で明らかにした。
これによると子会社も含めた2003年度(2003年4月〜2004年3月)の連結では、売上げは382億円(前年388億円以下同じ)、営業利益は△8.7億円(4.7億)、経常利益は△9.1億円(7千万円)、純利益は△4.1億円(△2千万円)になった。2002年度は、営業利益と経常利益ともに黒字化を達成したが、2003年度においてはいずれも赤字に転落した。
会員数については、2003年3月末が230万人だったが1年後の2004年の3月末においても数字がほとんど変わらない状態だ。しかしブロードバンド会員については、42万人が55万に増えており、さらに「3月の状況を見ると、新規の申し込みにおいてADSLと光がほぼ同数」(同社のCEOである山本泉二氏)とFTTHサービスへの転換が順調に進んでいることを示した。この数字はあくまでも申込数であり、開通まで至った会員数については明らかにされなかったが、FTTHに関心を持っているユーザが増えている現れだろう。
また、2004年度(2004年4月〜2005年3月)の業績見込みも合わせて発表された。これによると、売上げは400億円で2003年度と比較しても4.8%程度の伸びだが、営業利益と経常利益ともに1億円、純利益は5千万円を予測しているとしている。
なお、同時に発表された2003年度第4四半期(2004年1月から3月まで)の決算では、営業利益が6千万円の黒字になっているため、このペースを2004年度中も持続させる方針だ。
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