日本ビクターは5月6日、ホームシアター向けAVコントロールアンプ「AX-F10」を発表した。室内で手を叩けば自動的に最適な音場を設定する「スマート・サラウンド・セットアップ」機能を6ch対応にして搭載。価格は5万2290円で6月1日から発売する。
スマート・サラウンド・セットアップは、昨年6月に発表したAVコントロールアンプ「RX-ES1」で初めて搭載した機能。リスニングポイントで手を叩くと、接続したスピーカーがマイク代わりに音を感知し、各スピーカーのディレイタイムと音量レベルを自動設定する。
今回の新製品では、フロント(LR)/センター/サラウンド(LR)という従来の5chに、サラウンドバックを加えた合計6ch分のスピーカーの距離差による波形の変化を瞬時に分析。初心者には難しいとされてきたサラウンドスピーカーまで含めた全スピーカーのディレイタイムと音量レベルを自動で設定できる。リスニングポイントの変更や部屋の模様替えにも簡単に対応できるなど、初心者でなくとも便利な機能だ。
デジタル/アナログの音声信号フィードバックで高音質化を図る「ハイブリッド・フィードバック」技術を搭載した同社独自デジタルアンプ「DEUS」を搭載。100ワット×6chの大出力を、デジタルアンプならではのコンパクトボディで実現した。
BS/地上デジタルチューナー・DVDレコーダー・D-VHSなどのマルチチャンネル放送に対応したMPEG-2 AACデコーダーを搭載。そのほかドルビーデジタルEX・DTS-ES・DTS96/24・プロロジックII・DTS NEO:6に対応した各デコーダーを装備した。
オーディオ入力はデジタル×4系統(同軸×1/光×3)、アナログ2ch×4系統/5.1ch×1系統。ビデオ入力はコンポジット×3系統、S端子×3系統、D4端子×3系統。サイズは435(幅)×329.5(奥行き)×70(高さ)ミリ、重さ6.3キロ。
また、サテライトスピーカーシステム「SP-XF10」も発売する。価格は1万6800円(6台1組)。
拡散リフレクター付き上向きスピーカーユニットで無指向性に限りなく近い自然な音場を再現した「オムニ・ダイレクショナル」方式をサラウンドスピーカーに採用。別売りのパワードサブウーハーとの組み合わせで、手軽に6.1chサラウンドを楽しめる。
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