NTTドコモがモニターキャンペーンを展開中の“FOMAの何でもアダプタ”こと「FOMA対応ビジュアルコントローラ」。FOMAのテレビ電話機能を利用して、外出先からテレビを見たり、自宅の家電を操作できたりする、モバイルでユビキタスなガジェットだ。ドコモから借りることができたので、さっそく使ってみた。
ビジュアルコントローラの機能は、既に懐かしの「フレッツロボ」をほうふつとさせる。赤外線発光部を内蔵し、赤外線リモコン対応の家電製品を遠隔操作したり、CMOSカメラで自宅の様子やペットの状況を確認できる。回線をFOMAにして、コントローラ自体がパソコンを兼ねたと思えば分かりやすい。
携帯電話を使うことで複雑な設定がなくなり、より手軽にリモート操作や簡易的なホームセキュリティを実現できる。しかも、人感センサーを内蔵していたり、テレビ電話機能で動画を送受信できるなど、かなり高機能だ。さすがに回線契約のオマケとはちょっと違う。
さて、早速ビジュアルコントローラをテレビやビデオにつなごうとして、はたと悩む。どこに正面を向けたらいいのだろう?
カメラや赤外線ポートは前面に集中している。したがって、宅内監視用に部屋の中にカメラを向けると、赤外線ポートはテレビやビデオデッキを置いているAVラックとは逆の方向を向いてしまう。AVラックに向ければ、カメラはラックだけを映すことになるし、エアコンは部屋の側面だから……。
しかも説明書をみると、AV機器をリモート操作するなら、ラックからあまり離せないことも分かった。カメラの撮影可能範囲は、水平・垂直とも67度あり、こちらはまずまず。部屋の隅に置けば、全体を見渡すことができるだろう(ウチみたいな狭いワンルームなら)。しかし、赤外線の伝達距離は約5メートルで、水平方向に10度、垂直方向に10度だ。ちょっと狭い。
悩みながらコントローラをひっくり返していると、背面の赤外線装置用3.5ミリ径ミニジャックが目に入った。ものは試しと、手持ちのAV機器用赤外線マウス(CATVの松下製STBに付属していたもの)をつないでみる。おお。使える。
赤外線マウスにより、設置の自由度は飛躍的にあがった。コントローラはテレビの上に置き、赤外線マウスはビデオとテレビに向ける。カメラと人感センサーは部屋を見渡し、エアコンは……今回は省略。春だし。
設定は、映像出力をテレビに繋ぎ、上面のボタンで行う。携帯電話と同様のメニューキーやテンキーのため、操作に迷うことはない。上下左右、クリア、決定など足りないキーは他のキーが兼任している。
設定の中には「ユーザーレベル」などの聞き慣れない言葉も出てくるが(後述)、基本的に携帯電話を使っている人なら迷うことはないと思う。細かく解説していると説明書の立場がなくなってしまうので、主要な部分だけを写真で解説していく。
設置が終わったら、早速FOMAでアクセスしてみる。
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