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» 2004年05月10日 20時20分 公開

“五輪テレビ”は36億2000万色で――松下、“3倍キレイ”な新「VIERA」

松下電器産業が薄型TV「VIERA」13機種を発表。世界最高36億2000万色(プラズマ)や業界最高水準の視野角/応答速度(液晶)を可能にした画像処理システム「新PEAKS」を搭載したほか、ハイビジョン対応機や液晶サイズのラインアップ強化など、間近にせまったオリンピックを視野に。同社イメージキャラクター“あゆ”も登場。

[西坂真人,ITmedia]

 松下電器産業は5月10日、フラットパネルTVシリーズ「VIERA」新製品13機種を6月1日から順次発売すると発表した。50V型(プラズマ)から14V型(液晶)までの画面サイズをプラズマ/液晶TVでラインアップ。全機種オープン価格。(実売予想は記事末の一覧を参照)

photo 大画面フラットパネルTV「VIERA」の新ラインアップ
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 今年8月のアテネオリンピック開催を間近にひかえ、松下が“五輪テレビ”の強力な新製品群を市場投入してきた。

 ハイビジョン放送が目白押しのオリンピックを目前にした今回の新ラインアップでは、13機種中8機種(プラズマPX300シリーズ3機種、液晶LX300シリーズ2機種/LX30シリーズ3機種)がデジタルハイビジョン対応(地上/BS/110度CSデジタル)になっている。

 また、DVD-RAM/-Rドライブを内蔵した業界初のDVDレコーダー一体型液晶TV「TH-22LR30」や、5GHz帯(最大転送レート24Mbps)の無線伝送方式を採用したワイヤレス液晶TV「TH-20LW30」、スペックを抑えて低価格化をはかったLBシリーズ(TH-20LB30/同20LB3/同14LB3)など多彩なラインアップを用意。

photo 業界初のDVDレコーダー一体型液晶TV「TH-22LR30」
photo 5GHz帯無線採用のワイヤレス液晶TV「TH-20LW30」

 なお液晶TVは、大画面(32V型)から小型(14V型)まで計10機種に及ぶなど、幅広いユーザー層に向けた商品群になっている。

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3倍キレイな「新PEAKS」

 「一枚の知性体」をコンセプトに昨年8月発表した薄型TVシリーズ「VIERA」は、同社の高画質技術を結集した画像処理システム「PEAKS(Picture Enhancement Accelerator with Kinetic System)」を搭載。同シリーズは発売以来プラズマ/液晶ともに好調な売れ行きで、特に42V型プラズマ「TH-42PX20」は、販売店売れ筋でも常に上位にランクインするなど人気商品となっている。

 今回の新VIERAシリーズでは、この独自画像処理システムが大幅に進化した。

 「新PEAKS」は、プラズマ全機種(PX300シリーズ)と液晶TV上位2機種(LX300シリーズ)に搭載。PEAKSはエンジン/ドライバー/パネルの3つのコア技術で構成されるが、今回注目したいのがプラズマPX300シリーズに搭載されたPEAKSドライバーだ。

photo プラズマPX300シリーズ

 PDP PEAKSドライバーに盛り込まれた5つのブラックボックス技術(アドバンストリアルガンマ/ビビッドカラークリエーション/サブピクセルコントローラー/モーションNR/リアルブラッククリエーション)により、「フラットパネルTVとして世界最高」(同社)となる36億2000万色・最大2048階調相当など、従来機を大幅に上回る映像表現を可能にした。

photo 世界最高36億2000万色・最大2048階調相当の映像を実現したアドバンストリアルガンマ

 「アドバンスリアルガンマは、放電制御の高速化で従来RGB各1024階調だったものを各1536階調にまで拡大。従来製品(PX20シリーズ、10億7000万色)の3倍の色数となる36億2000万色を可能にした。また、人間は暗いシーンほどコントラストを敏感に見分けるという視覚特性を生かし、低輝度部分へ階調を多く割り当てた2048階調相当を実現。すべてのシーンで3倍キレイな新VIERAになった」(パナソニックAVCネットワーク社PDPテレビBU長の藤田正明氏)

photo 2次元(色差平面)で行っていた従来のカラーマネジメントに輝度をプラスした3次元の色空間補正技術「ビビットカラークリエーション」。液晶TV LX300シリーズにも搭載
photo 1ドット単位でのエンハンサ(輪郭補正)技術「サブピクセルコントローラー」。液晶TV LX300シリーズにも搭載
photo 動画擬似輪郭ノイズを大幅に抑えた「モーションパターンノイズリダクション」

 そのほか、350MHz動作の高速1チップデジタルLSIの搭載(PX300/LX300シリーズ)や、業界最高水準の視野角(LX300は上下左右176度、LX30は同170度)と高速応答性(14ミリ秒、LX300)の液晶パネルや、輝度向上(従来機比10%)&省電力のプラズマパネルなど、PEAKSプロセッサー/PEAKSパネルもリニューアルし、高画質化に貢献している。

photo 輝度向上と省電力を両立した新PDP PEAKSパネル

 下位2機種(TH-20LB3/同14B3)を除く全機種にSDメモリーカードスロットを搭載。またSD&PCカードのダブルスロットを装備したPX300/LX300シリーズとTH-20LB30にはMPEG-4録画再生機能も備えた。

 SDメモリーカードにTV番組をMPEG-4形式で録画してD-Snapや対応携帯電話で再生したり、D-Snapなどで録画した動画をTVで再生することができる。デジカメで撮影した静止画(DCF準拠のJPEG画像)の再生も可能だ。

photo 下位機種を除く全機種にSDメモリーカードスロットを搭載。またSD&PCカードのダブルスロット搭載機種も

 デジタルハイビジョン対応機種(PX300/LX300/LX30シリーズ)では地上/BS/110度CSデジタルとアナログ地上の4放送に対応したEPGや、デジタルTV向けネットサービス「Tナビ」を搭載した。

photo 同社パナソニックマーケティング本部長の牛丸俊三氏

 「TVは白黒/カラー/大画面ときて2004年は“薄型”という第4の波に突入。薄型TVの構成比は2005年には金額ベースで83%(台数ベースで48%)にまで拡大すると予測している。薄型大画面TVは40〜50代のシニア層に受けがよく、女性(主婦)が購入したいもののトップにもきている。10年前の主流サイズだった29/25型CRTの買い替えには、コーナーにインチアップしてそのまま置ける薄型TVが最適。当社は32V型以下は液晶、37V型以上はプラズマと位置付け、特に42V型プラズマをメインに訴求。2005年にはプラズマ世界シェア30%を目指す」(同社パナソニックマーケティング本部長の牛丸俊三氏)

photo 発表会では同社オリンピックキャンペーンのイメージキャラクターの浜崎あゆみさんも登場
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新VIERAシリーズのラインアップは以下の通り。

プラズマTV(地上/BS/110度CSデジタルハイビジョン)

製品名 サイズ 実売予想 発売日
TH-50PX300(PDP) 50V型 90万円前後 6月1日
TH-42PX300(PDP) 42V型 66万円前後 6月1日
TH-37PX300(PDP) 37V型 56万円前後 6月1日

液晶TV(地上/BS/110度CSデジタルハイビジョン)

製品名 サイズ 実売予想 発売日
TH-32LX300(LCD) 32V型 52万円前後 6月1日
TH-26LX300(LCD) 26V型 41万円前後 6月1日
TH-32LX30(LCD) 32V型 46万円前後 6月1日
TH-26LX30(LCD) 26V型 36万円前後 6月1日
TH-22LX30(LCD) 22V型 29万円前後 7月1日

液晶TV

製品名 サイズ 実売予想 発売日
TH-22LR30(DVDレコーダー一体型) 22V型 30万円前後 6月15日
TH-20LW30(ワイヤレス) 20V型 25万円前後 7月1日
TH-20LB30(液晶TV) 20V型 18万円前後 6月15日
TH-20LB3(液晶TV) 20V型 15万円前後 6月15日
TH-14LB2(液晶TV) 14V型 7万5000円前後 7月1日

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