コピー防止技術会社の米Macrovisionは5月20日、DVDコピーソフト「DVD X Copy」のメーカー321 Studiosを相手取った訴訟で、同ソフトの販売を差し止める仮処分を勝ち取ったと発表した。
Macrovisionによると、ニューヨークの米連邦地裁判事が去る11日、321に対するDVDコピーソフト各種バージョンの販売差し止め仮処分を発行したという。
321に対しては映画業界も訴訟を起こして販売禁止命令を勝ち取っているが、321を相手取ったほかの訴訟が米デジタルミレニアム著作権法(DMCA)違反のみを問うものなのに対し、Macrovisionの対321訴訟は、「DMCA違反」だけでなく「特許侵害」も掲げている。
ハリウッド映画のDVDの大半には、DVDプレーヤーに内蔵の、Macrovisionが特許を保有するコピー防止技術を機能させるためのソフトウェアフラグが備わっており、「このフラグが321のソフトによってコピーされたとき、Macrovisionが特許を保有する手法が、Macrovisionの許諾なしに利用されたことになる」と同社は説明。そして、「ソフトウェアフラグが削除されたとき、Macrovisionのコピー防止技術が回避され、これがDMCA違反行為となる」としている。
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