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iTunesをワイヤレスで〜アップルが「AirMac Express」発表

» 2004年06月08日 14時42分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 アップルコンピュータは6月8日、「AirMac Express」を発表した。基本的には従来の「AirMac」と同じIEEE 802.11g無線LANアクセスポイントだが、新たに「AirTunes」と呼ばれる機能をサポート。AirMac Expressをオーディオ機器に接続すれば、MacやWindowsマシンの中にある楽曲をストリーミング再生できるという。価格は1万5540円。7月にMacおよびWindows対応のハイブリッドパッケージとして発売する予定だ。

photo iBookやPowerBookのACアダプタにそっくり。側面にWAN側(ADSLモデムなどに接続)ポート、音声出力、プリンタ共有のためのUSBポートがならぶ

 AirMac Expressの外観は、iBookやPowerBookのACアダプタにそっくり。電源コンセントに直接挿すこともできる、一体型のコンパクト設計で重量は189グラム。旅行先のホテルなどへも気軽に持ち運ぶことができる“世界初のモバイル802.11gベースステーション”(同社)だ。無線LANの伝送距離は最大45メートル(見通し)。同時に最大10クライアントを接続可能。128ビットWEPやWPA、ファイアウォールといったセキュリティ機能にくわえ、USB接続のプリンタ共有やブリッジ接続にも対応している。

 注目の「AirTunes」は、MacやWindowsの「iTunes」と連携し、楽曲をストリーミング伝送する機能。AirMac Expressの無線ネットワークに接続したパソコンでiTunesを起動すると、リモートスピーカー(AirMac Expressと接続したオーディオ機器の総称)を自動的に検知し、ポップアップリストを表示する。ユーザーは、ここで使用するリモートスピーカーを選択するだけ。離れた場所にあるオーディオ機器で、iTunesのミュージックライブラリを楽しむことができる。

photo リモートスピーカーを自動的に検知、リストアップする

 対応するiTunesは、最新の「バージョン4.6」となる。日本語版の「iTunes 4.6 for Mac」は今週後半から、また「iTunes 4.6 for Windows」も6月中旬に無償ダウンロードを開始する予定だ。

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