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逃げる「DIGA」、追いすがる「スゴ録」DVDレコーダー販売ランキング(2004年6月14日〜20日)

» 2004年06月28日 18時11分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 ボーナス商戦を控え、家電製品の中で「一番購入したい商品」に躍り出たDVDレコーダー。とくにアテネオリンピック特需が見込まれる今年は、昨年度比52.1%増の330万台が売れると予測されている(マルチメディア総合研究所予測、関連記事)。そこでITmedia LifeStyleでは、今週からGfK Japan提供による販売台数ランキングを掲載し、売れ筋商品の動向を探っていきたい。このデータは、同社が全国3500店舗の量販店から集めたPOSデータを集計したものだ。

順位 前回 メーカー名 型番 発売年月日 標準価格
1  1 松下電器産業 DMR-E85H 2004/4/1 オープン
2  2 ソニー RDR-HX8 2003/11/21 オープン
3  4 パイオニア DVR-510H 2003/10/1 オープン
4  5 松下電器産業 DMR-E95H 2004/5/10 オープン
5  3 東芝 RD-XS32 2003/12/1 オープン
6  7 ソニー RDR-VD60 2004/4/1 オープン
7  9 ソニー RDR-HX6 2004/4/1 オープン
8  25 松下電器産業 DMR-E150V 2004/6/21 オープン
9  10 松下電器産業 DMR-E75V 2004/4/21 オープン
10  8 松下電器産業 DMR-E70V 2003/3/25 オープン

この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国3500店舗の量販店(家電量販店、カメラ販売店、PC専門店)のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています

 販売台数の一位は、松下電器産業の新モデル「DMR-E85H」。2位のソニー「RDR-HX8」とともに、HDD容量は160GバイトでEPGを搭載している。店頭価格はどちらも7万円前後で、現時点では価格と性能のバランスの取れた“売れ筋”だ。

 3位にはパイオニアの「DVR-510H」がランクイン。上位2機種に比べるとHDD容量(80Gバイト)やEPG非搭載といった点で見劣りするが、およそ1万円安い6万円前後で購入できるのが最大の魅力。中には5万円を切っているショップもあり、価格優先のユーザーがDVR-510Hに流れたと思われる。

 一方、VHSビデオ一体型の健闘も光る。松下の「DMR-E70V「DMR-E75V」「DMR-E150V」、そしてソニーの「RDR-VD60」と4機種ものVHS一体型がランクイン。移行期ならではの需要とはいえ、根強い人気が伺える結果となった。

 全体をみると、上位10機種のうち、半数を松下電器「DIGA」シリーズが占め、ソニー「スゴ録」シリーズが3製品で後を追う展開になっていることがわかる。とくに、他社よりも一足早く新製品を投入した松下は、新製品に対する注目度の高さと旧機種のプライスダウンという2つの要因が販売台数を押し上げた形だ。

 ただし、まだボーナス商戦は始まったばかり。今後、東芝パイオニアシャープなどの新製品が市場に出回り、ランキングにも影響を与えるのは必至だろう。一方、日本ビクターの「快録LUPIN」日立製作所の「WOOO」三菱電機の「楽レコ」といったニューフェースが“どこまで食い込めるのか”という点も気になるところ。いずれにしても、各社の新製品によってランキングが本格的に動き出すのはこれからだ。

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